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消えゆく国鉄気動車「キハ40」まだ乗れる路線 北海道や九州、確実に走っているのはどこ?

東洋経済オンライン / 2024年7月13日 7時0分

滝川から大学生くらいの若者が多数乗ってきて、車内の空気は朝の活気へと変化していく。深川を過ぎ、断続的に続くトンネルをくぐると、やがて大きなビル群が見えてきて終着の旭川に着いた。

さらに旭川からは石北本線、新型のH100形で上川に向かい、11時8分発の遠軽行きに乗車した。この列車もキハ40系で、終点の遠軽で網走行きへと変わる。私は上川から網走まで、さらにおよそ5時間、この車両を味わったのだった。

確実にキハ40に乗れる路線は?

かつては全国で活躍したキハ40系も数を減らし、すでにJR東日本やJR東海では走っていない。JR北海道でも2025年3月で定期運行から引退する予定だ。2024年夏の時点で、確実にキハ40系に乗ることができるのは以下の路線である。

■JR北海道
・根室本線:滝川―富良野間
・函館本線:函館―長万部間(ただし函館―森間にキハ150が1往復存在)
(第三セクター)道南いさりび鉄道

■JR西日本
・城端線
・氷見線
・播但線:寺前―和田山間
・吉備線
・岩徳線
・山陰本線:城崎温泉―浜坂間、長門市―下関間(ただし人丸―滝部間は災害で現在不通)
・山口線

■JR九州
・日田彦山線:小倉―添田間
・後藤寺線
・唐津線:西唐津―佐賀間
・長崎本線:諫早―肥前浜間
・吉都線
・肥薩線
・日南線
・指宿枕崎線:指宿・山川―枕崎間

【2024年7月13日20時20分 追記】記事初出時、一部路線名が欠落していたため上記の通り追加修正しました。

キハ40系には、車両の両側に運転台があり1両で走れるキハ40形、片側だけに運転台があるキハ47形とキハ48形(ドアの形状と位置が異なる)の大きく分けて3タイプがある。いずれにせよ、地元の方からすれば新型車両のほうがよいはずで、旅行者の勝手な郷愁でしかなく、むしろ置き換えは遅いぐらいである。静かに見送るほかはない。

私はサッカーJ2リーグのジェフユナイテッド市原・千葉を応援している。2024年の日程を見て驚いた。3月だけで6日(水):鹿児島(ルヴァン杯)、16日(土):鹿児島(リーグ戦)、30日(土):熊本(リーグ戦)と、九州での試合が3回もある。このような日程は意地でも行きたい。それに先に挙げたJR九州の3路線に乗ることができるではないか。

そこで、1回目:肥薩線・吉都線、2回目:日南線、3回目:指宿枕崎線と狙いを定めた。

1回目は、水曜夜の試合と金・土曜のキハ40乗車を組み合わせた旅だ。アウェイ水曜ナイターはハードルが高い印象があるが、リモートワークの普及によってむしろ出かけやすくなった。仕事を調整して休暇を1日だけ取り、水曜と金曜の午後に振り分ける。水・木曜を鹿児島で2泊、つまり水曜の午後便で出発し観戦、木曜は1日仕事に充て、金曜の午後から肥薩線・吉都線の旅に出た。

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