1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「道長も態度一変」運に見放された"伊周の悲劇" 太宰府に左遷された後に巻き返したものの…

東洋経済オンライン / 2024年7月21日 10時30分

お祝いムードのなか、またも運命に見放されたのが、伊周だった。伊周の外戚や縁者が、彰子や敦成、さらに道長も呪詛したとして処罰される。併せて、伊周も処分を受けて、再び表舞台から立ち去ることとなった。

伊周にとって一度目の挫折となった太宰府への左遷も、花山法皇に矢をかけたことだけではなく、一条天皇の母・詮子を呪詛した疑いもかけられた結果だった。

どん底から這い上がるも、またもや呪詛の疑いによって失脚した伊周。上昇志向が強い性格は、どれだけ抑えようとしても、どこかで出てしまったのかもしれない。何かと周囲に警戒心を抱かせてしまったことが、致命傷となった。

【参考文献】
山本利達校注『新潮日本古典集成〈新装版〉 紫式部日記 紫式部集』(新潮社)


倉本一宏編『現代語訳 小右記』(吉川弘文館)
倉本一宏『藤原伊周・隆家』(ミネルヴァ書房)
今井源衛『紫式部』(吉川弘文館)
倉本一宏『紫式部と藤原道長』(講談社現代新書)
関幸彦『藤原道長と紫式部 「貴族道」と「女房」の平安王朝』 (朝日新書)
繁田信一『殴り合う貴族たち』(柏書房)
真山知幸『偉人名言迷言事典』(笠間書院)

真山 知幸:著述家

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください