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我が子の"困った言動"に実は隠れている「強み」 日常で「性格的な強み」を育むにはどうするか

東洋経済オンライン / 2024年7月22日 15時0分

(出所:『きみのいいところがみつかる えほん』 イラスト:川原瑞丸)

夏休みが始まりました。子どもと過ごす時間が増えると、どうしても子どもの困った言動に目がいき、イライラして否定的な言葉をかけてしまう、という保護者も多いのでは。

しかし日本ポジティブ教育協会代表理事の足立啓美さんは、親にとっては困った行動の中にこそ、「その子のいいところ(性格的な強み)」があると言います。足立さんが監修し、このほど発売された『きみのいいところがみつかる えほん』は困難に負けずに生きる力「レジリエンス」を育てるための絵本。この中で足立さんが伝えたかったことは何かを聞きました。

子どもに口を出すのは親の理想の押し付け?

いよいよ始まった夏休み。子どもたちは首を長くして楽しみに待っていたかもしれませんが、親御さんとしては子どもと過ごす時間が増えることで、子どもの「困った行動」についイライラしたり、「気になる言動」に口うるさくしてしまうことがあるかもしれませんね。

【画像2枚】:『きみのいいところがみつかる えほん』を読んでみる

例えば、久しぶりに会った親戚を前に挨拶ができない様子を見て「恥ずかしがらないで、挨拶しなさい」と諭したり、キャンプやサマースクールなど普段はできない経験をたくさん準備したのに自分の好きなことだけしたいと言う様子に「色々なことをしたほうが楽しいから!」と無理に連れて行こうとしたり。

はたまた、真面目に取り組んでほしい場でふざけている姿に「恥ずかしいよ。ちゃんとしなさい」と叱ったり……。

このように、子どもたちの興味関心を育てたり、社会性を育てたりすることが必要と考え、「あなたのためだから」という気持ちでつい口うるさく子どもの言動に口出ししてしまうことは、親なら誰しも心あたりがあるのではないでしょうか。

しかし、これらの言葉は「今のあなたは十分ではない」「今のあなたはおかしい」というネガティブなメッセージを送っていることにもなりかねないため要注意です。

親は子どもたちに、他者とよい関係を築く方法を教えたり、自分の好きなことに気がついたり、世界を広げてほしいと思っています。もし支援をしなければ、子どもたちが園や学校で仲間はずれになったり、勉強や発達に遅れが生じたりしてしまうと危機感さえ感じてしまうのです。

社会性を身につけてほしい、色々な可能性を信じて世界を広げてほしいという親としての想いは、子どもにとっても大切なことですし、意味があることです。では、子どもの間違った言動を直そうとしたり、行動を変えようとすること以外に、この想いを達成することはできないのでしょうか。

子どもの「強み」でレジリエンスを強化

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