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世界最大級テック展示会で注目集めたテーマは? プロダクトやサービスで日本は韓国に及ばず

東洋経済オンライン / 2024年7月23日 19時0分

テクノロジー展示会に連続して参加し、出展社の動向を把握することは、最新テクノロジーをキャッチアップする方法の1つです(画像:metamorworks/PIXTA)

ChatGPTのユーザー数が、公開からわずか5日で100万人を超えるなど、世界のテクノロジーはかつてない速度で進化している。最新テクノロジーをキャッチアップするには、どうすればいいのか? 世界のテック企業を対象としたベンチャー投資家である山本康正氏による著書『2035年に生き残る企業、消える企業』を一部抜粋・再構成のうえお届けします。

現地に足を運ぶことで初めて見える風景がある

最新テクノロジーをキャッチアップする方法の1つとして、最も初歩的ですが、筆者が有効だと実感しているのは、テクノロジー展示会に連続して参加し、出展社の動向を把握することです。

大規模なテクノロジー展示会のほとんどはアメリカで開催されています。現地に足を運ぶのは大変かもしれませんが、自分の目で見て、手で触れて、五感で最先端のプロダクトを確かめることに勝る方法はありません。

そこで、世界最大級のテクノロジー展示会であるCESを取り上げて、筆者がそこでどのようなことに注目したのか、そこからどのようなことが読み解けるのかを、お話ししたいと思います。

CESとは、毎年1月にラスベガスで開催される、世界最大級のテクノロジー展示会です。

主催は全米民生技術協会(CTA)で、さまざまな分野の世界最先端を狙う各国の企業が集まり、新時代を担うプロトタイプ(試作品)などを発表する場として注目されるビッグイベントです。

最新テクノロジーの展示会というと、最近登場したイベントだと思われるかもしれませんが、CESの歴史は非常に古く、第1回が開催されたのは1967年のニューヨークでした。

ただ、当時といまとでは、かなり内容が変わっています。

当初のCESは「Consumer Electronics Show」が正式名称で、その名の通り、コンシューマ(消費者)向けの家電の見本市でした。各時代を象徴する家電製品がCESでお披露目されてきた歴史があります。

方向性が変化したのは、インターネットが一般社会に普及し始めた頃からです。

1990年代後半にはインターネット関連技術が家電にも使われるようになり、家電に限らずさまざまな新製品がCESで展示されるようになりました。正式名称も「Consumer Electronics Show」から「CES」にあらためて、いわば、テクノロジー関連なら何でもありのイベントとして成長してきたのです。

ちなみに、コンピュータ関連の展示会としては、過去にはCOMDEXというイベントがありましたが、こちらはCESの勢いに押し切られるかのように、2003年を最後に終了してしまいました(その後、2010年に仮想空間で復活)。

CES 2024の注目はやはり生成AI

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