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「積立投資」が初心者にはやっぱり"最強"なワケ 積立運用のメリットと注意するべきポイント

東洋経済オンライン / 2024年7月27日 10時0分

また、いま円が安いからといって、FXで「ドル売り円買い」にかけても、成果を上げるのはなかなか難しい。むろん、差金決済のような期限付きの金融商品での積み立ては論外だ。積立投資をするのであれば、長期運用ができること、そして市場価格が将来的に上昇する可能性がある金融商品を積み立てていくのが原則と言える。

どれほどのリターンがあるのか

一方、日本株のように30年間コツコツ投資してきても、平均的なリターンが少なすぎて、積立投資の成果が上がっていないような金融セクターも存在する。日本株以外にも投資対象によって、そのリターンの度合いは歴史的に見てまちまちだ。

実際に、インターネットをチェックして「資産クラス別平均リターン」の数値を見ると、その違いがわかる。ブルームバーグやJPモルガンといったサイトでもわかるが、たとえば毎月平均リターンを発表している「myINDEX 世界の主な投資資産リターン(毎月更新)」をチェックするのも1つの方法だ。最近発表された、各20年の資産クラス別年平均リターンを見てみると次のようになる。

・日本株式…… +6.5%
・外国株式…… +11.3%
・日本債券…… +1%
・外国債券…… +4.5%
・日本不動産…… +5.8%
・外国不動産…… +8.7%
・コモディティ…… +1.8%
・円(対米ドル…… +2%

一方、2005年末から2019年末までの資産クラス別平均リターンのデータによると、次のようなものもある。(「各資産クラスのこれまでのパフォーマンス 資産形成17」野村アセットマネジメント、2020年1月)。最近の日本株上昇が反映されていないために、少ないリターンしかない。

●日本株式…… 0.30%
●日本債券…… 1.79%
●日本REIT…… 2.11%
●先進国株式…… 7.83%
●先進国債券…… 3.11%
●先進国REIT…… 6.63%
●新興国株式…… 6.16%
●新興国債券…… 6.51%
●新興国REIT…… 6.03%

2005年末から2019年末までの資産クラス別平均リターンを見てみると、先進国株式が7%台と大きな利益を出していることがわかる。新興国株式でも6%だから、やはり15年という期間で見ると株式の運用成績がよかったことが分かる。また、新興国債券や不動産投資信託である「REIT」も6%台と高く、少なくともここ20年は株式やREITが日本を除く先進国では、高い運用成績を記録していたことがわかる。 

2013年と2023年とでは、大きく運用成績が異なる

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