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吉野家「ワンコイン死守・487円朝食」の凄い安堵感 他社と比べると高めも、自助努力でお安く楽しめる

東洋経済オンライン / 2024年7月27日 8時0分

このメニューで特に嬉しいのが目玉焼き。熱せられたスキレットに載せられて出てきた目玉焼きからは、湯気がもくもく。白身の底面にはこんがりと焦げがつき、香ばしさがたまりません。

黄身の焼き加減は半熟で、お箸で割ってすくってあれこれつけると、味をまろやかにしてくれます。

ハムはソーセージやベーコンと比べると、あっさりとしていて上品なお味。しっとりむっちりな食感と、程よい塩気は目玉焼きとの相性も抜群です。

やっぱりおいしい吉野家の牛丼のアタマ

そして、脱帽なのが牛小鉢。牛丼の具、アタマと呼ばれる部分を小鉢に盛り付けたものです。

大きめにカットされたふっくら玉ねぎに、薄切りのフリルが美しい牛肉を、醤油の甘塩っぱいタレで煮込んであり、食べると口の中に旨みが広がります。

「吉野家」の牛丼は牛肉にこだわり、穀物肥育の「ショートプレート」を使用しています。しっかりと強い味わいの赤身と、柔らかくとろける食感の脂身のどちらも、素材そのものがおいしい。牛小鉢にして食べるとその味わいはよりはっきりと感じられます。

そこに透明になるほど柔らかく煮込まれた玉ねぎの甘味が加わり、秘伝のタレで、裏切らない日本人なら大好きな懐かしい味付けでまとめれば、大納得大満足の味わいになるのです。

小技の利いたみそ汁とサラダ

みそ汁はパッと見て「ネギとわかめだけか……ちょっとさみしいな」と思っていたのですが、みそ汁はちょっと濃いものの出汁の旨みがすごい。

「なんだこりゃ、おいしいぞ」と思っていたら、底からアオサが出てきました。なるほど、食欲をそそる磯の香りはわかめだけでなく、アオサからも出ていたようです。

サラダは千切りキャベツに赤キャベツとコーン。使い切りサイズのマヨネーズタイプのドレッシングが添えられています。

牛小鉢とハムエッグでご飯を食べつつ、箸休めにみそ汁とサラダをはさみつつ、いろいろなおかずをちょっとずつ食べる、豪華な朝ごはんとなりました。ボリュームもたっぷりで、食べ終わる頃にはお腹も大満足です。

実は「吉野家」以外の牛丼チェーンのモーニングメニューには、300円以下の玉子かけごはん定食というものがあります(先週ついに松屋は税込330円に値上がりしましたが)。

いずれも主力メニューの価格帯は500円以下で、お互いの価格設定に目を光らせ合い足並みを揃えている印象なのですが、「吉野家」はあえて玉子かけごはん定食も、300円以下のメニューも用意していません。

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