1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

日本超えた?多民族国家シンガポールの鉄道事情 空港の商業施設は人気観光スポット、列車も走る

東洋経済オンライン / 2024年7月30日 7時30分

思えばシンガポール―マレーシア間、そしてタイに至る路線は、かつて「アジアで国際列車に乗れる区間」として人気で、日本からのパッケージ・ツアーが組まれたほどであった。

ディーゼル電気機関車が牽引する客車列車で、普通車、1等車、食堂車から成り、夜行には寝台車も連結、車窓に広がる熱帯の景色は風情たっぷりであった。

しかし、現在の鉄道にはシンガポール―クアラルンプール間を直通する列車はなく、鉄道の高速化などの計画はあるものの、少なくとも現時点では鉄道はこの区間の需要とは無縁のものになってしまった。

格安航空が多く飛び、高速バスも充実しているので、本数が少なく時間を要する鉄道は敬遠されてしまったのであろう。

筆者が最初にこの間を利用したときの普通車は、エアコンがなく、スコールになると大量の雨水が車内に吹き込んで大変だったが、スコールがやんだ後のジャングルを行く列車は爽快だった記憶がある。もうそんな経験ができる列車がないと思うと寂しい気分になる。

谷川 一巳:交通ライター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください