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ホンダ新型「フリード」乗ってわかる安心感の秘密 エアーとクロスターで走りに違いはあるのか?

東洋経済オンライン / 2024年7月31日 8時0分

新型フリードでは、エアーのEXグレードとクロスターの6人乗り仕様に、リアクーラーを新設したことも注目点だ。先代モデルでは、前席のみだったエアコンを、2列目シート上方の天井にも追加。今回、実際に、フリードe:HEVエアーのEXで体験したが、その効果は絶大だった。試乗日は、外気温30度以上の真夏日。だが、エアコンの温度設定を25度にしていても、やや寒く感じるほど室内はキンキンに冷えていた。とくに最近、日本の夏は、かなり猛暑となる日も多く、小さな子どもなどを後席に乗せて走行する際は、熱中症にも注意が必要だ。その意味で、新型のリアクーラーは、子育て世代などにとって、より安心感を高める装備といえるだろう。

ちなみに新型では、前席にあるエアコンスイッチの位置を、シフトパネルの左側に移設している。これにより、インパネまわりがよりスッキリした感じとなっているが、運転席から操作する場合には、やりづらさも少し感じた。とくに、シフトノブに近い温度調整用などのスイッチ類は、運転席からだとノブの死角に位置するため、見づらいのだ。操作するには、頭ごと助手席側に向けないと位置が分からず、操作しにくい。また、慣れの問題もあるだろうから、さほど問題となるレベルではないが、やや気になった点だといえる。

試乗を終えて感じたこと

このように、新型フリードの乗り味は、市街地から高速道路まで、幅広いシーンでスムーズかつ静か。また、コンパクトな車体による小まわりのよさなども健在だ。加えて、車幅感覚などをより把握しやすくなった前方視界により、運転するハードルはかなり低くなった印象だ。さらに、今回試乗したフリード e:HEV エアー EXの6人乗り仕様では、2列目シートの座り心地なども向上。3列シートの開放感なども増したことで、ドライバーはもちろん、助手席や後席の乗員まで、先述のとおり、「誰もが気軽に、安心して乗れるクルマ」に仕上がっていると感じた。

なお、新型モデルの価格(税込み)は250万8000円~343万7500円。先代モデルの価格(税込み)は233万900円~321万5300円なので、全体的にやや高くなっている。だが、装備の充実度を考慮すれば、さほど大きな値上げ幅とはいえないだろう。むしろ、可能な限り価格帯を抑えた点は、「このモデルを絶対にヒットさせたい」というホンダの意気込みがうかがえる。

ホンダによれば、新型フリードの受注状況は、2024年6月28日の発売から試乗日の2024年7月9日までの時点で「6人乗り車73%、5人乗り車18%、7人乗り車9%」。こうした構成比は、先代モデルと同様で、新型でも圧倒的に3列シートの6人乗り車が人気だ。とくに今回試乗したなかでも、フリード e:HEV エアー EXの6人乗りFF車は、リセールバリューもいい最上級グレードのハイブリッド車であることもあり、人気の高いタイプのひとつになることが予想できる。しかも、価格(税込み)は304万7000円。300万円前半の価格であることも、子育て世代などのユーザーには注目だといえる。

個人的におすすめはクロスターのFF車

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