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ホンダ新型「フリード」乗ってわかる安心感の秘密 エアーとクロスターで走りに違いはあるのか?

東洋経済オンライン / 2024年7月31日 8時0分

高速道路での乗り味も静かで軽快だ。今回は、横浜周辺の首都高速道路・湾岸線など、最高速度が60~80km/hのエリアを試乗したが、入り口のランプにある登り坂もストレスなく加速するし、比較的急なコーナーでは、車体が外側に傾くロール現象も少なく安定感も高い。また、本線を法定速度で巡航する際、平坦な道ではエンジンの駆動力で走るエンジンモードで走行するが、その際も直進安定性が高く、室内も静かだ。

なお、同じ高速道路を走っていても、e:HEVは、道の勾配などにより駆動方法が細かく切り替わる。例えば、登り勾配になると、エンジンで発電しモーターで走るハイブリッドモード、下り勾配でアクセルを緩めるとモーターのみで走るEVモードに切り替わるといった感じだ。だが、それらモードの切り替え変更タイミングも、ほぼ気づかないほどスムーズ。80km/hまでの速度であれば、市街地と同様に室内の静粛性は高く、快適なドライブを堪能できる。

新型フリードでは、先進の安全運転システム「ホンダ センシング」を全タイプに標準装備する。とくに高速道路で効果を発揮するのが、「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」だ。先行車がいない場合は設定した車速を自動で維持し、先行車がいる場合は自動で加減速し、適切な車間距離を保つのがこのシステム。新型のACCは、とくに、先行車に追い付いた場合などの減速がゆるやかになったことで、ドライバーの感覚により近い制御となっていることが印象的だった。

従来は、こうしたシーンで、減速が急過ぎて、「先行車に追突するのでは?」といった不安を覚え、ついついブレーキを踏んでしまう場合もあった。その点、新型は、不安なく制御をシステムに任せておけるようになった。もちろん、こうした制御は、天候や路面状況によってはきちんと作動しない場合もあるので、過信は禁物。だが、安心感が増したのは確かだろう。

なお、今回は試す機会はなかったが、新型のACCは、渋滞追従機能も追加されている。これは、渋滞などで先行車が停車すれば、自車も合わせて停車。先行車が再発進する際は、一定の操作により追従を再開する機能だ。とくに、日本の高速道路に渋滞はつきもの。休日の家族ドライブはもちろん、仕事の行き帰りなどのラッシュアワー時などに、渋滞に遭遇するケースは多い。そうしたときに、ドライバーの疲労軽減に貢献する新機能が追加されたのは、安全面も含めてありがたい点だ。

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