ホンダ新型「フリード」乗ってわかる安心感の秘密 エアーとクロスターで走りに違いはあるのか?
東洋経済オンライン / 2024年7月31日 8時0分
なお、新型フリードのホンダ センシングでは、ほかにも壁などの障害物の見落としによる衝突回避・被害の軽減を支援する「近距離衝突軽減ブレーキ」、渋滞路など車速65km/h以下で車線中央付近を走行するようステアリング操作を支援する「トラフィックジャムアシスト」、先行車や対向車を検知し、ハイ/ロービームを自動で切り替える「オートハイビーム」なども追加。安全支援機能もさらに向上させている。
クロスター5人乗りの走行インプレッション
一方、フリード クロスター。こちらも先述したように、ハイブリッドのe:HEV仕様で、2列シートの5人乗り・4WD車に試乗した。
フリード クロスターの外観は、現行モデル以上にタフなイメージを演出していることが特徴だ。フロントグリルやリアバンパーには金属調で、立体的デザインの専用ガーニッシュを採用。また、フロントのロアガーニッシュにはフォグライトを装備するほか、フロントバンパーの開口部も大型化。ボディサイド下部や前後フェンダーにも黒基調のガーニッシュ、さらにヘアライン仕上げのルーフレールなども備え、アウトドア・ユースを想起させるデザインを採用する。
なお、このタイプのラインナップは、今回試乗したハイブリッドのフリード e:HEV クロスターとガソリン車のフリード クロスターの両タイプに、2列シートの5人乗りと3列シートの6人乗り仕様を設定。駆動方式は全タイプにFF車と4WD車を設定する。
フリード e:HEV クロスターの走りも、フリード e:HEV エアーと同様、発進から加速時、高速巡航まで、ハイブリッド車特有の静かでスムーズな走りを実感できる。また、新型の4WD車では、独自の「リアルタイムAWD」を採用。これは、路面や車両状態を判断し、4輪駆動と前輪のみの駆動などを瞬時に切り替え、つねに最適な駆動力を配分するシステムだ。とくに、e:HEVとのマッチングでは、走る・曲がる・止まるといった、走行するシーンすべてにおいて高い安心感を実現するという。
実際に走ってみると、例えば、比較的高い速度で旋回するコーナーなどでの安定感はFF車以上。車体のロールする感じもより少なく、コーナー入り口から旋回、出口までハンドル操作に対してリニアに車体が反応してくれる感じだ。ドライバーの思いどおりにクルマが走ってくれる点では、FF車よりも上だろう。また、今回は試せなかったが、雨天時などのウエットな路面はもちろん、雪道などスリップしやすいロケーションでも効果を発揮してくれることが期待できるだろう。
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