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ピクサー「クリエイタートップ」語る"続編作る"訳 映画「インサイド・ヘッド2」に込めた思い

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 13時0分

ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるピート・ドクター(撮影:梅谷秀司)

2015年のピクサー映画『インサイド・ヘッド』は、11歳の少女ライリーの頭の中に存在する5つの感情(ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミ)が織りなす大冒険を描き出し、日本で興収40億4000万円を記録する大ヒットを記録した。その続編となる『インサイド・ヘッド2』が全国公開中だ。

【写真】世界で大ヒット!「インサイド・ヘッド2」

少女時代からライリーを見守ってきたヨロコビをはじめとした5つの感情たちだったが、続編では高校入学という人生の転機を迎えたライリーの頭の中に、シンパイ率いる「大人の感情」たちが現れる。

「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」というシンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。そこで“感情の嵐”が巻き起こり、自分らしさを失っていくライリーを救うカギとは――?

世界興収1位を記録「インサイド・ヘッド2」

6月14日に全米をはじめ世界90の国と地域で公開され、公開3日間でアニメーション史上世界歴代ナンバーワンオープニングを記録。その後も大人を含めた多くの観客の支持を集め、ついに『アナと雪の女王2』(約14億5400万ドル)を超えて、歴代アニメーション映画における世界興収第1位を記録した。

前作『インサイド・ヘッド』の原案・脚本・監督を担当したのは、『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』などを手掛けたのをはじめ、ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーとしてクリエーター陣を率いるピート・ドクター。本作のプロモーションで来日していた彼に、本作が大ヒットしていることへの思い、そしてピクサーの今後などについて聞いた。

――この映画はピクサー史上最大のヒット作となりました。ピクサー初長編作品となった1995年の『トイ・ストーリー』からおよそ29年。今なお進化を続けているピクサーにとって、本作のヒットはどのような位置づけとなるのでしょうか?

(頭がパンクした、といったジェスチャーとともに)本当に頭が真っ白になってしまって、何も考えられないような状態なんです(笑)。

もちろん1作目を気に入ってくださったお客さまが多かったからこそ、2本目も観たいと思ってくださった方も多かったんだとは思うんですが、映画というのは実際に送りだしてみるまでは、どんなパフォーマンスになるのか、まったくわからないものなので。

だから実際のところはよくわからない。そのうえで(続編で新たに登場した)シンパイというキャラクターが響いたんじゃないかなという気はしています。現在の世界は心配なことがたくさんありますからね。

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