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ピクサー「クリエイタートップ」語る"続編作る"訳 映画「インサイド・ヘッド2」に込めた思い

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 13時0分

――とはいえ、1作目を監督したピートさんにとっては、2作目がここまで大きな広がりを見せるというのも感慨深いものがあるのでは?

それは本当に楽しいことですよね。自分が慣れ親しんだキャラクターの、今まで見られなかった側面というのを見ることができるわけですから。たとえばヨロコビが怒っているシーンだったり、実はイカリにデリケートな側面があることなんかも発見できた。

やはり5年ぐらいかけて制作していったものなので、このキャラクターたちは僕にとってリアルな存在になっていくんです。続編では、そんな彼らを肉付けしていくわけなので、彼らのまた違った側面を見ることができる。それは本当に楽しい作業でした。

続編をつくろうと思った理由

――なぜ続編をつくろうとなったのですか?

もちろん1作目を制作しているときはその作品だけに集中していたので、続編のことは考えていなかった。でも公開してから、これは意味がある作品だと言ってくれる人の声が多く届くようになって。

だんだんとこのキャラクターの中で、もっと分かち合える話があるんじゃないかと思うようになって、(監督の)ケルシー・マンに何かいいストーリーはないかなと相談したところから始まりました。

――ピクサーは続編を丁寧につくっている印象があるのですが、続編に向き合うときはどのようなことを意識していますか?

それはきっと、何にワクワクするかによるのかなと思うんです。自分の場合は新しい世界、キャラクターを発見することにワクワクするわけです。だから続編をつくるのは本当に難しい。

たとえばゲームがあるとすると、ルールとピースはそこでもう決まっているわけなので。その後に、同じルールとピースを使いながら違うストーリーをつくってくださいと言われることは本当に難しいことなんです。

前作をつくっていた時には、(続編では)こういう使われ方をする、というようなことはまったく想定していなかったですからね。ただ本作をつくり始めたときに、特にみんなと話し合ったのが、とにかくプロットやアクションが(前作の)繰り返しにならないようにしようということでした。

とはいえ、もちろん避けられないところもあると思うんです。このキャラクターがこういう行動をするんだ、ということを観客が前もって知っているからこそ面白い、ということもあるわけなので。だからそういう慣れ親しんだ部分を少し持ちながらも、サプライズも付け加えたい。

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