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ピクサー「クリエイタートップ」語る"続編作る"訳 映画「インサイド・ヘッド2」に込めた思い

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 13時0分

昔だったらみんなが同じテレビを観ていたわけで、みんなが共通する話題があったんですけれども、今は本当に数えられないぐらいのチョイスがある。例えば僕の親友なんかも、僕がまったく知らないようなテレビ番組を見ていたりする。

そんな中でクリエイターとしてどんなものをつくっていったらいいのかは、ものすごく悩ましいこと。特にピクサーの場合は、ある程度の規模で作品をつくっていくためにはある種、マスの観客にアピールするものでなければいけない。

それが何なのか、答えは自分たちにもわからないけれども、まずはそれが問いなのだと自覚するところが第一歩かなと思っていて。ここからは自分たちが映画をつくるときのストーリー開発と同じように、何かにトライして、違うね、またやり直そうという具合に、トライアンドエラーを繰り返しながら前に進んでいきたい。そうして自分たちが思う正しいものになるまでトライし続けるっていうことをやっていきたいです。

――最後に、ピートさんみたいに楽しく仕事をするための秘訣はありますか?

まずはビジネスのことを考えないことですね(笑)。自分は経済的な理由で何かをやったことはなくて、自分がこれをやらなければならない、という強い思いがあるからやっているだけなので。それがみんなに当てはまるのかどうかはわからないんだけど、でもお金よりも……。って、なんか説教臭くなってきたからやめようかな(笑)。

「自分の内から聞こえる声に耳を傾ける」

――ぜひ続きをお願いします(笑)。

(笑)。自分にとって満足できることは意義深いもの、自分にとって強く感じるもの、人間として人と関わりあえるものをつくること。スタンフォードのビジネススクールで教えている友達がいるんですけど、その人はこんなことを言っていました。「世界がやるべきことだと言ってくることよりも、自分の内から聞こえてくる小さな声に耳を傾けなさい」と。それは何事に対しても同じことですよね。

壬生 智裕:映画ライター

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