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ステージ4・末期がん夫が語る「明るい入院のコツ」 節約を楽しみ、入院食を楽しむ「入院の達人」

東洋経済オンライン / 2024年8月4日 13時5分

それぞれが同じ番組を観て感想を言い合うこともあります。この原稿を書いている現在進行形で夫は入院中です。隔離されて会えなくても大丈夫。同じドラマを観て、お互いに主要キャストの口癖をメッセージアプリで連呼すれば、一体感を味わえます。

体調が芳しくなく、ほぼ寝たきりのような時は好きな音楽をBGMに。クレイジーケンバンドやプリンスを聴いて気分をあげたり、オリビア・ニュートン・ジョンを聴いてほっとしたり。体調や心情にマッチした曲を聴きながら過ごします。

力説していたのは、イヤホンをノイズキャンセリング機能付きにすること。耳に装着することで雑音を軽減させる効果があるため、同室の患者さんのいびきが気にならなくなり、大部屋の夜も快適に過ごせます。

細かいポイントとしては、充電コードは長めのものを用意すること。充電しながらタブレットを観られるので、電池の減りを気にしなくてよくなります。スマホを楽天モバイルにして、タブレットにテザリングすれば、データ制限がないためギガの消費を気にすることなく見放題・聴き放題です。

入院費用を最も削減できるのは有償ベッドを使わないこと。入院時に受付センターみたいなところで手続きをする際に無料の部屋を希望しても「無料の部屋に空きがない場合は有料になりますがいいですか?」と、同意書にサインを促されるのです。

ここで同意書を突っぱねるのは申し訳ない気もするし、なんだか恥ずかしい。でも勇気をもって「同意書にはサインしません。差額ベッド代は支払えないため、無料の部屋のみ希望します」と告げるだけで差額ベッド代を請求されることがなくなり、入院費用が大幅に節約できます。

病院が小さい場合は人間関係もこぢんまりしています。「ヒソヒソ……あの患者差額ベッド代支払わないってゴネたらしいよ……」と、スタッフの噂になったりすると、居心地が悪くなってしまう可能性もなきにしもあらず。

夫のかかりつけの病院だと事務の人も手慣れたもので、「はいそうですか」という感じです。差額ベッド代の支払いを断ったことで、治療を受けるうえでの不便を被ったことは今のところありません。

ちなみに私が以前手術入院した個人医院は、10床ほどしかなくスタッフも少なかったため、患者が差額ベッド代の支払いを拒否した際は、院長や看護師どころか入院患者にまで知れわたり、スタッフにいびり倒されていたので、ケースバイケースだとは思います。

入院食はしっかり食べる

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