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ステージ4・末期がん夫が語る「明るい入院のコツ」 節約を楽しみ、入院食を楽しむ「入院の達人」

東洋経済オンライン / 2024年8月4日 13時5分

筋金入りの節約マニアであっても、どうしても払わなくてはいけないもの、それは食事代です。1日3食で約1,400円。パッと見ると高い気がしますが、冷静に考えると夫の食事代は入院していなくても毎日それぐらいはかかっているので問題ありません。

個人的には栄養計算がされた食事が1日1,400円と考えると逆に安いぐらいです。夫曰く病院食のクオリティも高くて味もおいしいそう。

メインディッシュの肉や魚は温かく、サラダや豆腐やフルーツは冷たい状態で提供されます。主食もお米とおかゆとパンから選べて、いたれり尽くせりです。

ただし薄味のため、薬の副作用で味覚障害のある夫には物足りない。ソースやしょうゆ、タルタルにふりかけなど、小袋入りの調味料による味の足し算はかかせません。

電話の話題はもっぱら食事の感想です。「今日のおかずはハンバーグでデミグラスソースがかかっていておいしかった」とか「ヨーグルトが出たから嬉しかった」とか。そのなかでも一番嬉しいのは「残さず食べられた」という報告。私にとってそれが何よりのごちそうです。

グッチのローファーで入院する

節約に勤しむ夫の唯一の贅沢、それは高級ブランド「グッチ」のローファーです。プレゼントとしてメルカリで新品未使用のものを購入したものの、スニーカーのほうが歩きやすいらしく、普段はまったく履いていないのですが、入院中は「グッチ」一択なのです。

実はこれも節約の一環で、入院用の靴を買わずに家にあるもので間に合わせているだけ。病室でのスリッパ使用が禁止されているので、夫が唯一持っているスリッポンタイプの靴である「グッチ」を持参しているのです。

ヨレヨレのTシャツとスウェットパンツに、派手なローファーをコーディネートした姿は、なんともファニーで愛らしい。ピカピカのローファーで屋上庭園を散歩する夫を「おしゃれな靴履いちゃって!」とからかうと、「入院するとグッチが履けるからいいね」とニコニコ返事してくれます。

できないことに目を向けるのではなく、できる範囲で自分を楽しませる方法を探す、そんな夫を尊敬せずにはいられません。

【その他の画像も!】「テレビは不要、冷蔵庫も不要」「ケチらないほうがいいのは…」 大都会での入院はこんな感じ

大木奈 ハル子:ブロガー・ライター

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