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鬼怒川線「東武ワールドスクウェア」の非日常感 最近は「ワンちゃんと一緒に世界旅行」が売り

東洋経済オンライン / 2024年8月7日 7時30分

東武鉄道の特急「スペーシア X」が期間限定で入線する東京駅丸の内駅舎。非現実的だがなぜかリアルに感じられる(撮影:鼠入昌史)

東武の特急に乗って、日光に行こう。東照宮をはじめとする神社仏閣を巡り、SLに乗って鬼怒川温泉に足を伸ばしてリラックス。江戸村で遊んでさる軍団と戯れて。存分に日光・鬼怒川の旅を楽しんで、あとはまた、東武の特急で帰路につく……。

【写真28枚を見る】ただのミニチュア……となめていたら、想像以上にリアルだった。東武ワールドスクウェアが誇る「世界の建造物」

鬼怒川温泉手前の特急停車駅

いやいや、忘れてはいませんか。もう1つ、日光・鬼怒川エリアでは外してはいけないあのレジャー施設を。特急が目の前に停まる駅もある、あの施設を。そう、東武ワールドスクウェアだ。

東武ワールドスクウェアは1993年に開園、2023年に30周年を迎えたその名の通り東武グループのレジャー施設だ。国内外の遺跡や建造物が25分の1のスケールで再現されており、いわばいながらにして(というかワールドスクウェアに行けば)世界旅行のよいところだけが楽しめる、といったあんばいの施設だ。

【写真】ただのミニチュア……となめていたら、想像以上にリアルだった。東武ワールドスクウェアが誇る「世界の建造物」(28枚)

……と、そんな通り一遍なことは知っていたが、である。ここで謝っておけば、つまりはよくできたミニチュアが並んでいるようなところでしょう、などというイメージを抱いていた。

でも、実際に行かずしてそんななめたイメージだけを抱えていてもよろしくない。そんなわけで、東武ワールドスクウェアを訪ねたのである。

「東武ワールドスクウェアは『世界建築博物館』ということを銘打っておりまして、48の世界文化遺産を含む、いろいろな世界中の建造物を精巧に再現しています」

妖精のトムとマイムというマスコットキャラクターが待ち受けるエントランスで出迎えてくれたのは、東武ワールドスクウェア副総支配人の森田孝幸さん。以前は東武鉄道でSL大樹の運行準備などに携わり、日光市の観光協会に出向していたこともあるという、日光・鬼怒川エリアのエキスパートだ。

どんな人が訪れる?

「どういう視点でお楽しみいただくかどうかはお客さまそれぞれですが、たとえばいつかは行ってみたい海外の名所を眺めて知識を深めたり、最近ではSNSに投稿する写真を撮影したりするお客さまも多くなっています」

森田さんによれば、来場者のアンケートでは訪れる前のイメージと、訪れたあとの印象がまったく変わったという人が多いという。最初は「ミニチュアがあるんでしょ」という筆者のようなイメージを持っていても、帰るときにはまったく違う印象に……。いったい、どういうことなのか。

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