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人生のやり直しにかかる時間「平均5年」は短い? 225人の「人生の岐路」を調べてわかったこと

東洋経済オンライン / 2024年8月10日 15時0分

人生の移行は思ったよりも時間がかかる(画像:MORG/PIXTA)

仕事・家族・健康を失う、転職する、人間関係を変える……など、人生には予測不能な試練や岐路が必ず訪れる。

ニューヨークタイムズのベストセラー著者・ファイラー氏自身、病気、金銭的な不遇、父親の自殺騒動など多くの困難に直面。そこで全米50州を3年かけて横断し、225人に人生の転機、混乱、再出発までの道筋についてインタビューを行った。

そのリアルなライフストーリーから見えた「共通点」や、「岐路に立ったとき、どうすべきか」について、同氏著書の抄訳版『人生の岐路に立ったとき、あなたが大切にすべきこと』から、一部を抜粋・編集してお届けする。

人生には「3つの局面」がある

人生が非線形であるのと同様、人生の移行そのものも非線形である。

過去に別れを告げ、別の自己認識に向かってよろよろ歩き、新たな自分を受け入れる――こうした移行の局面ごとに、まったく異なる感情的段階が存在する。

私はそれらを、「長い別れ」「面倒な中間期」、そして「新たな始まり」と呼んでいる。

3つの局面を順序通りに経験する人もいれば、逆さまに経験する人もいるし、なかには最初に真ん中、それからどちらかに移動する人もいる。

ある人はひとつの段階を終えてから次の段階に進むが、ある人は新たな段階に進み、その後、終わったと思った段階に逆戻りする。また多くの人が、ひとつの局面に長期間留まる傾向がある。

改めて考えれば、こうしたさまざまなアプローチの存在自体が実に理に適っている。愛する夫を航空機事故で亡くした妻が、その数年後に再婚しても、それが最初の夫を悼む気持ちを失ったことを意味するわけではない。

人が不倫する場合は、たいてい古い関係を清算する前に新たな関係を始めている。子どもを持つあなたが再婚を前提に、これから配偶者と離婚しようとする場合、離婚が成立すれば、そこから新たなスタートが切れると思うかもしれない。

だがその先も、親権、金銭、子育てにおける意思決定などについて、元の配偶者と交渉するのに(つまり「面倒な中間期」に)かなりの時間を費やすだろう。

各段階がきれいに始まり、きれいに終わるなどというのは、ほとんどまれなことだ。誰もがそれぞれに異なるパターンでその3つの局面に出入りするというのが、ごく普通のあり方なのだ。

どんな局面を得意とするか?

では、人々がどの局面をどんな順番で経験するのかは、何によって決まるのだろう?

私はインタビューから、概して人は、3つのなかのある局面における対処は非常に上手だが、別の局面における対処は苦手であると知った。

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