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人生のやり直しにかかる時間「平均5年」は短い? 225人の「人生の岐路」を調べてわかったこと

東洋経済オンライン / 2024年8月10日 15時0分

私たちの研究によれば、人は元来、得意とする局面には引き寄せられ、最も苦手な局面では足を取られるとわかった。

「長い別れ」に抵抗を感じなければ、すぐにそれを片づけ、次の問題へ進んでいけるかもしれない。だが、あなたが対立を嫌い、人を失望させたくないと願うタイプなら、必要以上に長く、有害な状況に留まり続ける可能性があるだろう。

同じことは「面倒な中間期」にも当てはまる。カオスのなかでこそ力強さが発揮できる人もいれば、カオスのなかで立ちすくんでしまう人もいる。

「新たな始まり」に関しては、その新鮮さを喜んで受け入れる人もいれば、それを恐れる人、つまり物事が変わらずにそのままでいてくれるのが好きな人もいる。

局面ごとにそれを嫌いと感じる人の割合には驚いた。私は被験者全員に、3つの局面のうち、どれが最も難しいと思ったか尋ねてみた。ほとんどが「面倒な中間期」を挙げるに違いないという私の予想は大きく外れた。

たしかに「面倒な中間期」が難しいと答えた人は全体の47パーセントを占めたが、「長い別れ」が一番大変だったと答えた人も39パーセント(それほど大きな差ではない)いたのである。そして残りの14パーセントが「新たな始まり」を挙げていた。

これらのデータは、表面的には、人生の大きな変化を切り抜けるためのこうした3段階すべてが困難であることを想起させる。

プロセス全体を考えるだけでも気が滅入ってしまうと感じるのは、あなた1人ではない。しかしこの調査結果を改めて見直せば、私たちの多くが「長い別れ」を大きな困難を伴う行為と考えており、その場合、次に遭遇する事態はさらに困難の度合いが高まるという事実に突き当たる。

朗報があるとすれば、私たちのほとんどが、初めからやり直すのは比較的簡単だと感じていることだろう。

人生の移行は思ったより時間がかかる

そしてもうひとつの驚きは、人生の移行は思ったよりも時間がかかることだろう。

私は、どの段階が最も難しかったかという質問に続けて、移行にはどの程度の時間がかかったか尋ねた。答えに一貫性は見られたが、私が期待した答えにはほど遠かった。

両極端な回答をした人は少なく、例えば最小値の「1年以内」と答えたのが全体の8パーセントであるのに対し、最大値となる「いまだ継続中」は9パーセントだった。5人に1人が、移行には「2年から3年」かかったと答え、一方で同じ割合の人たちが「6年から9年」と答えた。

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