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是枝監督「長編デビュー作」に残る"輪島の風景" 能登半島地震の復興を願い、リバイバル上映

東洋経済オンライン / 2024年8月10日 11時0分

合津:あと音もよかったですよね。

中堀:最後の、ふたりが岩場にやってくるところは引きの画面なので、ワイヤレスマイクで録ってるんですけど、もう亡くなりましたが、録音部の横溝正俊さんが「音はこれでオッケーですから。仮に再撮するとしても、次は絵だけ撮ってくれればそれに合いますから」と。

あそこでは江角さんがすすり泣く声まで聞こえてくるんですから。あれも嵐みたいな状況だったけれども、とてもいい状態で録音されていますよ。

傷ついた主人公が輪島で癒やされる

――輪島を舞台に、そうした奇跡が積み重なってできあがった映画ですから、多くの人に観てもらいたいですね。

合津:わたしも年を重ねて、いろいろな喪失だったり、悲しいことも重ねてきているわけです。『幻の光』でも、傷ついた主人公が、輪島で癒やされて生活していくわけです。それが何だか重なって見えてくるんですよね。

この映画の1カットは長いので。そこが考える間になって、それが29年前よりもっと深く沁みるというか。それは今日、(上映初日に)劇場に来てくれたお客さまもそうおっしゃってくださって。とてもうれしい感想でした。

壬生 智裕:映画ライター

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