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威厳のないリーダーが知らない影響力の高め方 大事なのは「何を言うか」よりも「誰が言うか」

東洋経済オンライン / 2024年8月12日 12時0分

影響力を高める要素➁「パッション」

次に「パッション」は、その人の情熱のことです。

パッションには、特定の個人の努力や大義、アイデアに注ぐ情熱やエネルギーが多分に含まれています。

パッションを持った人が高い熱量でもって説得すると、それは伝染します。他の人たちにも興味や信念を共有できるので、説得されてしまうのです。

たとえば社内の企画プレゼンテーションにおいて、ポジションのパワーが低い若手社員であっても、「これは絶対やりたい!」と情熱を持って企画の可能性を伝えると、周りがその勢いに押されて説得されてしまうことがあります。その感情が本物で、強ければ強いほど、影響力は強くなります。

専門知識や経験が説得力を生む

影響力を高める要素➂「エクスパティ」

「エクスパティ」は、その人の専門性のことです。

その人がその分野に関して専門知識を持っていたり、豊富な経験を持っていたりすると、影響力が高まり、説得力も生まれます。

たとえばマーケティングなら、最新のマーケティング理論を学んでいる人や、チャットGPTのような最新のテクノロジーにいち早く触れて、どうマーケティングに活かすかを研究している人は、専門的な知識や知見を持っている、と一目置かれます。

エンジニアでも営業でも人事でも同じことがいえるでしょう。

何か作業に関するスキルが高い人も、「エクスパティがある」とみなされます。たとえばエクセルやパワーポイントの扱いに長けている人。実は私はパワーポイントがとても好きで、いろいろなテクニックを使ってきれいなプレゼン資料を作っていたことから、周囲の人からも「パワーポイントが上手いね」と言われていました。こうしたこともエクスパティになります。

エクスパティは本業の仕事だけに限りません。ビジネススクールで学んだことでも、趣味の分野でも、会社に役立つことなら評価されます。たとえば、写真に関してプロ顔負けの撮影技術を持ち、プロ向けの機材を持っていれば、その道のプロとして評価されます。

このようなエクスパティは、説得をするときにも物を言います。

影響力を高める要素➃「ノンバーバル」

もう一つ、影響力を高める要素が「ノンバーバル」です。

たとえば、声の質や大きさ、トーン。話し方、見た目、表情、ボディランゲージなど、言葉にできない感覚的なものも含みます。

これらの印象が良いと、影響力が高まり、説得力が生まれます。

たとえば、アイコンタクト。真っ直ぐに相手の目を見据えて話す人は、自信に満ちていて、信頼できるという印象を与えます。逆に視線を合わせずに、キョロキョロと目を動かす人は何か嘘をついているような印象を与えるので、説得力がありません。

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