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威厳のないリーダーが知らない影響力の高め方 大事なのは「何を言うか」よりも「誰が言うか」

東洋経済オンライン / 2024年8月12日 12時0分

見た目も、よれよれのスーツを着ていて猫背の人よりも、高価なスーツを身にまとい背筋がぴしっと伸びている人のほうが、説得力がある、という具合です。

話し方については、もう少し複雑かもしれません。大きな声で立て板に水のように話す人のほうが一見頼もしそうに感じますが、話し方が巧みすぎると、かえって信用できないということもあります。それよりは、ポツリポツリとでも自分の言葉で朴訥に話す人のほうが信用がおけるかもしれません。

そう考えると、ノンバーバルはさまざまな要素の合わせ技で決まるといっても良いでしょう。

影響力は日常で鍛えられる

日頃から自分の影響力を高める努力をすることも重要です。

ポジションの力を持たない人が影響力を持ち、説得力を高めたいなら、残りのパッション、エクスパティ、ノンバーバルを鍛えましょう。

まずはパッションから。日頃から、自分の仕事に熱意と献身を示すのは重要です。それをすることで、同僚のなかでも「すごく意欲的で献身的な人だ」と見られるようになります。

たとえば、ミーティングやブレストのときも、積極的に発言していれば、上司や同僚に熱意を示せるでしょう。良い発言をすれば、自分の存在価値も高まります。

そこまでいかなくても、日頃から、同僚だけでなく、他の部署の人たちとコミュニケーションをこまめに取っておき、人間関係を構築しておくと良いでしょう。信頼関係を築いていれば、いざ説得するときにも話を聞いてもらいやすくなります。

エクスパティに関しては、自分らしさを活かしていけば、誰でも身につけることはできます。まずは、自分が比較的得意なことや好きな分野に打ち込んだり、何か興味のあることを勉強しましょう。とくに若い人は自分の好きな分野で、何をエクスパティにするかを早急に見つけましょう。

ポイントは、今の職場で誰も持っていないエクスパティを見つけることです。

私の友人は20代半ばでネット系投資会社のマーケティングディレクターに抜擢されたのですが、なぜこのような人事がされたのかというと、証券会社で特化した領域のスキルを身につけた後、グーグルでマーケティングを担当していた経歴があり、いわゆる金融とITとマーケティングという合わせ技でユニークなキャリアを持っていたからと言えるでしょう。

この方のようなスターキャリアでなくとも、自分の職場の誰もしていない分野に取り組んでいると、影響力が高まりやすくなります。日本の企業や学校ではスペシャリストよりもジェネラリストを育てようとする傾向があるので、エクスパティが持ちづらいとは思いますが、自分の興味のある分野で探していくと良いでしょう。

ノンバーバルを伝える一番の近道

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