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「よかれと思って」損する!?エアコン節電の"ウソ" 「月1000円以上」電気代をムダにしているかも!

東洋経済オンライン / 2024年8月14日 13時30分

とはいえ、1日中「弱冷房除湿」にしていても、電気代の差は数十円単位でしか変わりません。

→半分ホント

●最適なエアコンは適応畳数の1.5倍

昭和・平成時代は、エアコンを買うなら実際の間取りより1.5倍の「適応畳数」を購入するのがよいとされていました。しかし最近は、機密性の高い住宅が増えてすきま風がなくなり、エアコンの「適応畳数」の評価方法が正確になったので、1.5倍にする必要はありません。

注意したいのは、LDKのドアの仕切りがなくて、そのまま廊下になっている間取りです。この場合は廊下も畳数に含めます。またリビングが吹き抜けになっている住宅も2階の吹き抜けには床があるものとして、畳数を加えてください。

→ウソ

エアコンの買い替え頻度のウソ・ホント

●エアコンは10年で買い替えたほうがいい?

ファミリー世帯で一番稼働するエアコンは、リビングに設置されたエアコンです。最近のエアコンは壊れにくく、平均すると13年ほど寿命があります。ただ、10年を経過したらいつ壊れてもおかしくない状態なので、買い替えを検討しておいたほうがいいでしょう。

一方、寝室や子ども部屋などに設置する6~8畳以下のエアコンは、壊れるまで使ってもいいと筆者は考えています。いざとなればエアコンの効いたリビングで寝られますし、この畳数用のエアコンは種類も豊富で、売り切れることはあまりありません。

→半分ホント

●古いエアコンは省エネにならない?

先に述べたようにエアコンの寿命は10年ほどで、実際には平均寿命13年といわれています。しかし、ごくまれに20年を超えても使えているエアコンがあります。

とはいえ、10年経過すると新製品の省エネ性能は大きく変わるため、20年モノの骨董品を使うのは、それだけで電気代の無駄遣いになりかねません。とくに14畳以上のリビング用のエアコンは、即買い替えるべきでしょう。

→ホント

こちらに関して、エアコンの使用年数でどのぐらい年間の電気代に差が出るかは、環境省が公開している「しんきゅうさん」というホームページで紹介されています。年式は型番などを入力すると出てくるので、やってみてはいかがでしょう。

【例】
2004年製の三菱電機16畳向けエアコンを、2024年製の三菱電機16畳向け(最省エネモデル)に買い替えた場合

年間電気代 5万3350円(2004年製)→3万1680円(2024年製)
1年間に節約できる電気代:2万1670円

前回の記事(ヤバい「エアコン代」この猛暑でも節約するワザ)に続いて、オカルトチックなエアコンにまつわる都市伝説についてご紹介しました。

健康第一、余裕があれば節電を

ここのところ毎年が異常気象で、天気予報は「史上最高」と連呼しています。気象は過去データの統計から予測しますが、筆者の知り合いの気象庁の職員は「毎年更新される“史上最高”で、統計が成り立たない。もうお手上げだよ!」と嘆いていました。

猛暑日が続き、熱帯夜も日常化した今、エアコンは「生命維持装置」といっても過言ではありません。まずは健康第一に考え、余裕があれば節電するぐらいの気持ちが必要ではないでしょうか。

藤山 哲人:家電ライター

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