東大→ミネルバ大→サッカー選手を目指す生き様 今はアルゼンチンでプロになることに全集中
東洋経済オンライン / 2024年8月17日 8時30分
東京大学に現役合格するも、約1年で躊躇なく辞め、2022年夏よりミネルバ大学へ進学した煙山拓さん(22)。キャンパスを持たない同大学は、全授業をオンラインで行い、4年間で7都市を移動しながらフィールドワークを行う。世界最先端ともいわれる同大学の実態はどんなものなのか。
【写真を見る】ケニアのスラム出身の元プロサッカー選手たちとサッカーをする煙山さん
前編「東大辞めてミネルバ大に進んだ彼の人生の選び方」はこちら
「自分の学年は約40カ国、200人程度が在籍してそのうち80%が留学生です。国籍でもっとも多いのはエジプト。イスラエル、ウクライナ、インドも多いです。ミネルバはアメリカの階級社会やエリート教育へのアンチテーゼのような校風があり、なかなか接する機会がない国の学生がいて刺激的です。
多様な価値観をもつ学生が構造的に物事を理解する、角度をつけた考え方を議論するわけですから面白い。授業では例えば1つの物事に対して3つのハッシュタグをつけて議論していく。それをさまざまな視点から意見をぶつけあっていくという内容のものがあります」
日本の教育は勉強する動機付けが曖昧
日本を飛び出して、ミネルバ大学に進んだからこそ見えてきたものもある、と煙山さんはいう。
「日本の学校教育は動機づけを間違えていると思います。中学生まで義務教育で、基本的には大学4年生まですんなり上がっていく。でも、何のために勉強して、どうそれを活かすのかということに関しては曖昧な点が多い。
例えば社会に出て仕事を経験して、そこではじめて専門的に勉強したいという人もいて、むしろそちらのほうが健全だと思いますが、なかなかそれをできる環境がない。
私自身も『何を仕事にするべきなのか』と常々感じてきました。でも目的や学ぶ意味がないと普通はやる気が出ないわけです。それがないなら思考力を身につける教育が必要と思いミネルバに進みました。専門性がある仕事、好きなことを仕事にしている人は、そうではない人と人生の楽しみ方が全然違うと思うんです。それはこの大学に来て強く感じたことです」
大学では、今後、台湾、ドイツ、イギリス、インドなどの国に滞在して社会課題に向き合っていくことになる。それ以外の時間でも煙山さんは海外に出向き、積極的に行動を重ねている。
例えば1年生の夏休みにインターンでアフリカに渡り、ナイジェリアでイベントを開催した。その活動がウガンダのメディアに取り上げられ、ケニアではスラムでサッカーに興じた。
この記事に関連するニュース
-
同級生が陰口「あいつはガリ勉」 高校で引退→教師の進路が一転…競技人生を変えた国体2日前の悲劇【インタビュー】
FOOTBALL ZONE / 2025年1月8日 6時50分
-
「地元1位→桜蔭」浪人で変化した彼女の価値観 勉強できることに価値があると思っていたが…
東洋経済オンライン / 2025年1月5日 7時30分
-
オセロでも、将棋でも、人生ゲームでもない…東大生が小6でハマった「遊ぶほど賢くなるボードゲーム」の名前
プレジデントオンライン / 2024年12月30日 9時15分
-
「19浪で九州大」心病まずに挑戦し続けられた理由【再配信】 共通一次とセンター20回挑戦、学費工面の日々
東洋経済オンライン / 2024年12月27日 8時0分
-
「国家公務員試験トップ」よりも「予備校模試1位」の方が尊敬される…元経産相官僚が目撃した霞が関の謎文化
プレジデントオンライン / 2024年12月20日 9時15分
ランキング
-
11時間半の山越えバスが“タダ”!? 岐阜山間部の2大都市を結ぶ無料シャトルバス運行
乗りものニュース / 2025年1月15日 14時12分
-
2裏切られた気持ちでいっぱいです…月収25万円・65歳サラリーマン、毎年「ねんきん定期便」を必ずチェック、年金月19万円のはずが「初めての年金振込日」に知った衝撃事実に撃沈
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月15日 8時15分
-
3悪質なデータ復旧事業者「レスキュー商法」の手口 多発する「納得できない作業結果と費用請求」
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時0分
-
4松屋が「本気のガチ中華」で投入した商品の"正体" 「中華一番」の作者も唸る「水煮牛肉」の実力
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時40分
-
5理想の体形や収入がいつまでも手に入らない理由 強い願いも「無意識」に打ち負かされてしまう
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください