子どもの反抗期、実は「親のイライラ期」の可能性 近道は「親が自分の今の状態を理解すること」
東洋経済オンライン / 2024年8月22日 8時0分
【質問】
小6女子と中2男子の2人の子がいます。2人とも反抗期に入ったのか親として対応が大変です。「ああ言えば、こういう言う」など口答えもしてきます。特に勉強や生活面ではすべて反抗してくる状態です。この反抗期は一体いつまで続くのかと思うと、憂鬱になります。どうすれば、子どもを言い聞かせることができるでしょうか?
大内さん(仮名)
思春期は理由のわからないイライラを抱える期間
子どもの反抗期は一般に、「第1次反抗期が1歳〜3歳半、中間反抗期が5歳〜10歳、第2次反抗期が11歳〜17歳で、特に思春期と言われる時期とも重なる第2次反抗期は、子どもたちは理由のわからないイライラを抱える期間」と言われます。
確かにその通りかもしれませんが、筆者は異なった視点を持っています。これまで4500人以上の子どもたちを直接指導し、1万3000人以上の保護者の方から相談を受けてきた経験に基づくお話になりますが、「子どもの反抗期」は、もしかしたら「親のイライラ期」なのかもしれないということです。特に大内さんのお子さんの年齢からすると第2次反抗期ですが、それは子どもが反抗期だから反抗しているのではなく、親がイライラ期だから、子どもを反抗する状況にしてしまっているのかもしれないのです。
ですから、「子どもをどうやって言い聞かせるのか」ではなく、「親が自分の今の状態を理解すること」が現在の状態を解決する近道だと考えます。
通常、子どもの反抗期と親のイライラ期の関係には次の2つのケースがあります。
(1)子どものイライラに親が巻き込まれ、親が余計なことを言ったり、やったりして子どもが反抗し親がイライラ期に入るケース
親が子どもに巻き込まれる場面は多々あります。これは第1次反抗期から中間反抗期では特にそうです。子どもはまだ自分の感情をコントロールすることはできず、本能のおもむくままに行動と発言を繰り返すことが少なくありません。そのとき親が、子ども視点ではなく、大人視点で対応してしまうとイライラが発生し、子どもには通じない理屈や力技で子どもに言うことを聞かせようとします。しかし、大抵は、子どもの猛烈な反発にあい、失敗に終わります。このような日々が一定期間続くと「親のイライラ期」に入ります。
(2)親がもともとイライラ期であるため、子どもの短所や欠点、不足点が目につき子どもに「指示・命令・脅迫・説得」構文を使った声かけが頻発することで、子どもが反抗するケース
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