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子どもの反抗期、実は「親のイライラ期」の可能性 近道は「親が自分の今の状態を理解すること」

東洋経済オンライン / 2024年8月22日 8時0分

子どもが反抗するということは、そもそも先に親が何か言ったり、やったりしなければ、子どもは反抗のしようがないということです。

保護者から受ける相談の多くは、「子どもが反抗する場面」から話が始まります。子どもの反抗の前に“何か”があるわけです。では、その何かはなぜ起こるでしょうか。

第2次反抗期は親も大変な時期

子どもが第2次反抗期と言われる年齢帯はちょうど親も大変な時期です。子どもを育てて10年以上がたち、子どもの学校の勉強は難しくなり、テストの点数が気になり、成績なるものが出され、部活や受験や進路を考え、「もう○歳なんだからこれくらいできて当たり前」という考えも芽生えます。子どもがスマホを持つ時期でもあり、ゲームや動画視聴などの管理をどうするかも気になります。このように親として子どもに求めることがかなり増えてきます。一方、親も日常の家事に加え、フルタイムの仕事をしていれば、管理職として仕事場でも責任とプレッシャーの中で働いているかもしれません。つまり、親がイライラ期に入っている可能性が高いのです。

大内さんのケースはおそらく(2)のケースだと考えられます。ではどうすればいいでしょうか。

一般には、子どもが反抗期に入ったら、親は「子どもの話をよく聞く、否定しない、すぐに怒らない、子どもを信頼する、見守る」ことが大切と言われますが、それができれば誰も苦労はしません。ましてや、それができないイライラ期に入っているのですから、いきなりそのような対応はできないと思います。

まずは「子どもの話をよく聞く、否定しない、すぐに怒らない、子どもを信頼する、見守る」ことができる親の心理状態を作らなければ、いくら努力してそのような振る舞いをしても、すぐに元に戻ってしまいます。

そこで、そのような心理状態になるために、「子どもの5つの特徴」について認識してみてください。この5つがわかると、親がイライラ期に入っていても、子どもへの見方が変わっていくと思います。見方が変われば、声かけや態度が自然と変わっていきます。その結果、子どもの反抗は減り、良好な親子関係を築くことができます。

【イライラ期の親が知るべき子どもの5つの特徴】

(1)親は成長していないが、子どもは日々成長している

親はすでに肉体的にも精神的にも成長は鈍化しており、それほど大きな変化は日々ありません。しかし、子どもは変化の連続です。去年の子どもと今年の子どもはかなり変わっているはずです。その変わっていることを見ずに、親が抱いた期待と目の前の子どもの状態を比較したら、期待値は常に現実より高いため、いつまでも期待通りにはなりません。今の状態がずっと続くことはありません。必ず変わっていくものです。子どもは日々、変化していくからです。

先回りして準備や声かけをするのは適度に

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