1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

大企業ほど社長の「言葉が軽くなる」根本理由 「今の会社にとどまる」とヤバいかも・・・

東洋経済オンライン / 2024年8月22日 9時0分

大企業の社長ほどスゴい?いやいや、逆です(写真:metamorworks / PIXTA)

「日本の会社は総じてヤバい」

「仕事がつまらなかったり、上司が嫌だったら、すぐ職場を離れるべきだ」

元・日経編集委員のジャーナリスト金田信一郎氏はそう断言してはばかりません。

なぜ、そんなことが言えるのでしょうか。日本の会社・職場が、必然的に腐っていくカラクリを、あらゆる面から描いた『見てはいけない! ヤバい会社烈伝』を上梓した金田氏自身が解説します。

「うちの会社、ヤバくないか?」

そう思ったことはないだろうか。

職場の人が集まるたびに、みなが口々に仕事の愚痴をこぼす。上司の悪口が止まらなくなる……。

そんなあなたの会社はヤバいのである。

その直感は当たっている。

昭和の時代までは、そういう職場でも仕方がない面はあった。なぜなら、会社自体が成長していて、そこに乗っかっていることが、自分の成長につながっていたからだ。

「会社が成長する」神話は消えた

もっと言えば、会社から独立して、個人で仕事をすることが難しかった。

総務や経理といった業務を自分でこなすのは現実的ではないし、取引をするにも販売をするにも、企業ブランドが大きくものを言った時代だった。

だが、ネット社会となった今、外部の専門業者やAIが、個人でも使えるような低価格で様々な業務を代行してくれる。営業やマーケティングだってネットで展開できる。しかも、それをサポートするサービスも山のようにある。

小さいベンチャーや個人が活動しやすい社会になってきている。

つまり、あなたは今の職場を離れても、食いっぱぐれることはない。

だから、独立してみる手もある。時間と仕事を思うようにコントロールできる自由が手に入る。

もし、数カ月して収入が足りないのであれば、とりあえず違う職に就けばいいではないか。そこで、また、新たな知見を積んで、その先の仕事を設計し直す。

で、もう一度、2つの要点を言う。

1)今の職場を離れても、食いっぱぐれることはない。

2)数カ月たって収入が足りないと思えば、違う職に就けばいい。

それでも、多くの人が、「それは危険な賭けだ」と躊躇する。

「ムリムリ。私の仕事は、この会社だから何とかできている」。そう思ってしまう。

では、2つの要点に、こんな裏付けのデータを付けてみたらどうだろう。少し肩の力が抜け、考え方が変わるのではないだろうか。

1)日本で「食いっぱぐれた人」、つまり餓死した人は、1年間に15人しかいない。これは厚生労働省の「人口動態調査」が示す統計数字(2022年)である。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください