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新登場「ペアローン団信」はお得なのか?徹底試算 「片方の死亡でローンが両方免除」だが注意点も

東洋経済オンライン / 2024年8月23日 8時0分

ペアローンを利用する人は年々増加しています(写真:Fast&Slow / PIXTA)

東京23区の新築分譲マンションの平均価格は1億1679万円*となり、「億ション」が珍しくない時代が到来している(*2024年6月、不動産経済研究所調べ)。

【表でパッと見る】ペアローン団信だと支払いはどれくらい増えるのか

空前のマンション価格の高騰に伴い、ペアローンの利用者も増加中だ。

ペアローンの短所を補完する「ペアローン団信」

ペアローンでは、1つの物件に対して、夫婦や親子などがそれぞれの名義でローンを契約する。2人合わせれば多額の借り入れが可能になるため、ひとりでは手の届かない額の物件も検討できるようになる。さらに、住宅ローン減税も2人分利用できるというメリットもある。

ただし、ペアローンにもデメリットがある。もしも一方が安定収入を得られなくなると、パートナーが連帯債務者として返済の義務を負うことになる。さらに、ペアローン利用者の一方が亡くなると、団体信用生命保険(団信)でひとり分のローンは完済されるが、残った配偶者名義のローン返済はその後も続く。

そんなペアローン利用者の不安にこたえる形で新たに始まったサービスがペアローン団信だ。

ペアローン団信は、いずれか一方が死亡したら2人分のローン返済が免除される団体信用生命保険のことである。ローンの返済がいらない住宅をパートナーに残すことができ、住宅ローンに上乗せ金利を支払うことで利用できる。

2024年6月にPayPay銀行、7月にみずほ銀行でサービスがスタートし、りそな銀行・埼玉りそな銀行でも10月から取り扱いを始めることがすでに発表されている。すでに始まっている2行のサービス概要は、以下の表の通りである(外部サイトでお読みの場合、表が表示されない場合があります)。

主要2行のペアローン団信を比較

なお、両行とも一般団信とがん保障付きがある。2行のがん保障付きの商品の概要は以下の通りだ。

これらの表はあくまで概要であるため、商品の詳細はHP等で確認してほしい。

ペアローン団信を選ぶと、月の支払いはどの程度増えるのかを試算してみよう。

以下のケースで試算してみよう。

<前提>
・都内在住 
・夫婦ともに40歳
・世帯年収1400万円(夫700万円、妻700万円)
・7000万円の物件を頭金1000万円で購入
・ペアローンで2人とも3000万円ずつ借り入れ
・固定金利35年1.86%(みずほ銀行2024年8月6日現在)

上乗せ額は月々3000円程度

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