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トヨタ「ハイラックス」本格キャンパー登場の真相 オリジナルのシェルを採用したキャブコン仕様

東洋経済オンライン / 2024年8月24日 13時0分

バンテックの高級キャンピングカー「アストラーレGX4」(筆者撮影)

大手キャンピングカーメーカーのバンテック(埼玉県所沢市)が、トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」をベースにした高級キャンピングカー「アストラーレGX4(ASTRARE GX4)」を発表した。

【写真で見る】トヨタ「ハイラックス」をベースにした、パンテックの本格キャンピングカー「アストラーレGX4」の内外装を詳しく見る

従来、ピックアップトラックをベースとするキャンピングカーには、ベッド(荷台)部分にシェル(居住空間)を積載する「トラキャン(トラックキャンパー)」というタイプが一般的。シェルが脱着式のため、普通のトラックとしても乗れるが、居住空間は比較的せまい。

一方、バンテックが「東京キャンピングカーショー2024(2024年7月20~21日・東京ビッグサイト)」で初披露したこのモデルは、キャブコン(キャブコンバージョン)と呼ばれるタイプ。運転席や後席のみを残し、車体後方に大型のシェルを架装することで、広い居住空間や豪華な装備を持つ本格仕様だ。また、外観がかなりワイルド。従来のキャンピングカーのイメージをガラリと変えるオフローダー仕様となっていることも注目だ。

【写真】トヨタ「ハイラックス」をベースにした、バンテックの本格キャンピングカー「アストラーレGX4」の内外装を詳しく見る(32枚)

タイ販売モデルを日本仕様にリメイク

しかも、このモデルは、同社が2023年から東南アジアのタイで発売している「アルファ(ALPHA)」の国内仕様版。日本未導入モデルをユーチューブなどで見た国内ユーザーからの熱い要望により、室内などを専用設計した日本仕様を開発したという。

まだ、プロトタイプながら、当日はこのモデルを見ようと長蛇の列ができるほどの注目を集めた。その詳細を会場で取材したので紹介してみよう。

国産ピックアップトラックは、東南アジアやアフリカなど、新興国で高い人気を誇っているのはご存じのとおり。それはタイも同様で、今回、初披露されたアストラーレGX4のベースとなるアルファは、現地でも人気の高いトヨタ・ハイラックスをベースに、外装ボディをバンテックが供給し、現地で架装を施している本格キャンピングカーだ。

海外で販売中のアルファは、2023年4月にタイで開催された「バンコク国際モーターショー」で発表。現地をはじめ、東南アジアで高い注目を集め、ブータン王国の国王にも納品した実績を持つという。だが、日本では、前述のとおり未導入だった。ところが、このモデルを紹介した同社のユーチューブ動画を見たファンから問い合わせが殺到。国内ファンの要望に応えるべく、国内仕様モデルを開発し、今回の発表に至ったという。

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