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ドル円レートの「正しい理論値」など存在しない だからこそ意図的に歪みを加えてはいけない

東洋経済オンライン / 2024年8月24日 21時30分

円安すぎる水準に長く固定されすぎていたから、その後は、一貫した円高モメンタムが続いたのであり、その流れがあったから、過度な円高というオーバーシュートが何度も繰り返されたのである。

そして、そのオーバーシュートが行きすぎたことから、円安の流れにどこかで転換せざるをえなかったのであるが、異次元緩和がきっかけとなって、今度は円安オーバーシュートが起きてしまったのである。したがって、すべては、1ドル=360円と決めたから、その後の水準の推移があったのであり、ゲームの始まりにおいて、たまたま決められた水準が今の水準に影響を残し続けているのである。

したがって、為替は本質的に、変動を続け、経済に歪みを与え続けるのであり、そういうものであるからこそ、異次元緩和のような、為替に意図的に強力な歪みをもたらすことは、もっともやってはいけないことであり、経済をもっとも大きく歪ませることになるのである。

ただ、異次元緩和を行ってしまった事実は動かせないし、今1ドル=160円まで行ってしまってから、今145円前後になっているということも動かせないので、この罪を償うことはほぼ不可能に近いのであり、その不可能を現在の日銀に世間が要求したために、為替市場が荒れることになったのである(本編はここで終了です。この後は筆者が週末のレースなどを予想するコーナーです。あらかじめご了承下さい)

競馬である。

8月21日、イギリスのヨーク競馬場で行われたインターナショナルステークス(G1・芝2050メートル)は、今年の英国ダービー馬で断然の1番人気だったシティオブトロイが逃げ切りでかつコースレコードで勝った。

日本から参戦したドゥレッツァは5着だった。今年は特に芝も固く、スピードの出やすい、欧州のコースの中では日本馬に相対的に向く馬場だったが、シティオブトロイの強さは圧倒的だった。ドゥレッツァは残念だったが、フランスの凱旋門賞に固執するのではなく、日本馬に向く重要な欧州GIレースを狙うのはとても良いことだと思う。

欧米での日本馬活躍を期待、日本も札幌で夏ダービーを

9月14日に行われるアイルランドのアイリッシュチャンピオンステークスには、3歳馬のシンエンペラーが参戦する予定となっており、アイルランドの競馬場は日本馬に向く、欧州にしては固い馬場のレーストラックが多く、これも良い選択だと思う。

やはり、欧州でのG1勝利を積み重ねることが、日本生産馬、日本調教馬の世界市場での価値を上げることになり、日本競馬が真に世界一になることへの最短コースである。

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