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40、50代が始めるリスキリングで重要な7つの心得 すぐに結果は出ないもの、焦らずチャレンジを

東洋経済オンライン / 2024年8月26日 15時0分

リスキリングを進めるときに役立つのが、「マインドセット」「スキルセット」「ツールセット」という3つの考え方です(写真:maroke/PIXTA)

2023年12月にマンパワーグループが発表した「2024 Global Talent Shortage」によると、日本の組織の85%が人材不足で、この割合は調査した国の中で1番高く、世界平均の75%と比較してもより大きく顕在化している課題だといえます。

一方で、2023年にWHOが発表した世界保健統計において、日本は平均寿命、健康寿命ともに世界ランキング1位となっています。健康寿命が今後延びていくことを前提にするならば、生活する時間も、働くことが必要な時間も長くなると考えられます。

日本のリスキリング第一人者である後藤宗明さんは、「リスキリングで現在の雇用に頼らない人生とキャリアを自ら創造する」時代だと言います。著書『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる』(朝日新書)より一部抜粋・編集してお届けします。

新たな習慣を身につける必要も

今後、リスキリングしながら成長産業への労働移動を実現していこうとしたら、すべてが今まで通りとはいかず、新たな習慣を身につける必要に迫られることも出てくるはずです。

そんなときに役立つのが、「マインドセット」「スキルセット」「ツールセット」という考え方です。これは、海外では頻繁に聞くアプローチで、この3つが整う状態を作り出すことが、目標を達成するために必要だといわれています。

リスキリングを進めていくうえで、この3つに共通する「セット」という言葉はとても重要な意味合いを持ちます。

なぜかというと、新しい成長分野の仕事に就くというのは、一時的なやる気(マインド)、単体のスキル、特定の学習(ツール)だけで成果が出るようなプロジェクトではないからです。

❶ マインドとマインドセットの違い

マインドは「心」や「精神」という意味で、人の思考、感情、意識などを指します。

一方で、マインドセットは「考え方」や「心構え」という意味で、物事に対するアプローチや態度を形づくる信念や前提などを指します。

この2つの違いをわかりやすく表す例として、ある問題に対する対応を考えるとき、「その瞬間感じていること」はマインド、一方、「その問題をどう捉えるか」「どのような視点でアプローチするか」といった中長期的に示すものがマインドセットです。

例えば、困難に直面したとき、一時的に落ち込む状態はマインドですが、「困難を乗り越えるためにどうしたらよいか」といった姿勢は、マインドセットになります。

スキルは1つでなく、複数持つ

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