1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

40、50代が始めるリスキリングで重要な7つの心得 すぐに結果は出ないもの、焦らずチャレンジを

東洋経済オンライン / 2024年8月26日 15時0分

❷ スキルとスキルセットの違い

スキルは、「特定の活動を行うために必要な能力や技術」を指します。これは1つひとつの具体的な技能を意味します。

スキルセットは、「複数のスキルが組み合わさった一連の能力や技術」を意味します。通常、特定の職業や活動を効果的に行うために必要な、幅広いスキルの集まりを指します。

例えば、コミュニケーションというスキルがありますが、プロジェクトマネージャーとして成功するためには、コミュニケーション以外にも組織運営、リーダーシップなどの複数のスキルが揃っていることが必要です。

❸ ツールとツールセットの違い

ツールとは、「特定の作業や任務を遂行するために使用される具体的な道具や装置」を指します。1つのツールは、1つの機能や用途に特化していることが多いです。

一方、ツールセットは、「複数のツールが一組になったもの」で、広範囲の作業や複数の関連任務を効率的に行うために使われます。

例えば、家具を組み立てるときに「ドライバー」という単一のツールが役立ちますが、家具の組み立てから修理までを広くカバーするためには、ドライバー、ハンマー、水平器、メジャーなどを含むツールセットが必要となるわけです。

3つの「セット」のなでも、特に中高年の方々がリスキリングを行う場合に、まず必要となるのが、マインドセットの転換です。

リスキリングを前向きに進めていくために欠かせない重要なポイントですので、私の前著『新しいスキルで自分の未来を創る リスキリング 【実践編】』(日本能率協会マネジメントセンター)にも掲載した「7つのリスキリング・マインドセット」を改めてご紹介します。

7つのリスキリング・マインドセット

❶ 「まずやってみる」を心がけよう

初動で、「まずやってみる」ことが何より大切です。

日本のビジネスにおいては、慎重で失敗しないことをよしとし、様子をうかがってから動く、といった姿勢が多く見受けられます。

しかし、それよりもその行動が正解なのかどうか、成功するか失敗するかなどと考える前にまずやってみて、その結果、自分の中に湧き上がってくる気持ちを正直に受け止めるという習慣を身につけることが大切です。

新たなスキルやツールの使い方を学ぶにしても、過去事例や他社事例などを調べて、知っているつもり、わかったふりの状態でいるのと、実際にやってみて、感じ取った気持ちをふまえて学ぶのとでは、理解度や納得度がまったく異なります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください