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40、50代が始めるリスキリングで重要な7つの心得 すぐに結果は出ないもの、焦らずチャレンジを

東洋経済オンライン / 2024年8月26日 15時0分

正解へのたどり着き方は、やってみたことをふまえて、後から考えればいいのです。

❷ コンフォートゾーンから飛び出そう

解雇に対する過度の恐怖心などから、やみくもに流行りのスキルを学ぶのは問題がありますが、個人が健全な危機感を持ちながらリスキリングに取り組むことはよいことだと考えています。

少子高齢化の中で放っておけば縮小均衡していく日本のビジネス界では、現時点で安全な領域(コンフォートゾーン)に留まっていると、外部環境の変化に適応しづらくなり、気づいたら手遅れの状態になりかねません。

コンフォートゾーンから出て、「居心地の悪い状態に慣れる」ことができるかどうかが、リスキリングの成否を分けます。

未知の領域で挑戦し続けることは、最初は居心地が悪いかもしれませんが、次第に慣れてきます。筋トレと同じで、最初は筋肉痛がありますが、慣れてしまえば、自分に起こる変化が楽しくなってきます。

❸ 「6割の理解」のままで突き進もう

知らない分野で初めてリスキリングに取り組むのは、だだっ広い場所にポツンと立って、手探りで道なき道を進んでいくような作業です。初めての分野では「知らない」ことが当たり前で、とにかく動いてみて、全体像がつかめたらしめたものです。

細かいことは後回しでよいのです。何度も同じ道を通るうちに、細かいことはだんだんわかるようになってきます。

例えば、デジタルの世界は、外部環境の変化が激しく、昨日の正解が今日の不正解になることもあります。6割の理解レベルでよいので、どんどん当たりをつけて動いていきましょう。

成果が出るまでは時間がかかる

❹ 何度でも同じプロセスを繰り返そう

短期間の勉強で正解できる中間・期末テストとは異なり、リスキリングで成果が出るまでには時間がかかります。知らない分野の専門用語がたくさん出てくることもありますので、しっかり理解できるまでは、忘れてしまうことがあって当然です。

また、大学受験のような、一時的な記憶力が勝負の世界ではありません。一定の期間内に特定の資格取得が必要な場合を除き、覚えたことを忘れてしまってもがっかりする必要はありません。業務で何度も繰り返していくことで、記憶が定着していくからです。

例えば、ある専門用語を忘れてしまった際に、「『忘れたこと』を覚えている」というのは記憶レベルが上昇している証拠なので、「あー、この前出てきたけど忘れてしまった」という状態は、よいことだと考えてください。

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