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「中国AI」はChatGPTを超えるか?驚く実態(前編) 【現場報告】「未来のBAT」はどこから生まれる?

東洋経済オンライン / 2024年8月26日 9時30分

ただ、最近はこの半導体領域の差も縮まりつつあります。

国産のクオリティと供給量が上がってきていること、そして中国AI領域に投資マネーが流れ込み、購買力が上がってきたというのがその理由です。

AIというデジタルサービスのクオリティのわずかな差が、「半導体」という物理的な要素に左右されうる、というのはとても興味深い話です。

これは、AIサービスの成功が優れた半導体をいかに集められるかというゲームになっているかという話でもあります。最終的には国家同士のパワーゲームの話に帰着してしまうのかもしれません。

また、中国において、アメリカ企業ほどのスピード感で「ChatGPT」のようなAIサービスが生まれてこなかった背景には、国の管理体制も関係していると考えられます。

国家戦略としてAIに本腰を入れ始めた

中国の生成AIはどこもある程度は中国政府の監視下にあるはずで、反政府的な質問や回答ができないのが現状です。

中国政府はかなり早い段階で、この領域の可能性とリスクを捉え、コントロール下に置こうとしていたように思います。

とはいえ、すでに中国政府はビッグデータやAIをどの産業にも網羅的、積極的に進める方針を打ち出しています。国家戦略として、「AI領域でグローバルで突出した存在になる」ことをかなり強く意識しているようです。

こうした事情から、中国のAI産業は政治的な背景もあり初動は遅れていたものの、ここから加速度的に発展していくことが見込まれます。

続く【中編】では、激化する生成AI市場において、中国企業各社がどんなテキスト系、動画系のサービスを提供しているのか、具体的に見ていきます。

*この記事の続き:「中国AI」はChatGPTを超えるか?驚く実態【中編】

*このシリーズの3回目:「中国AI」はChatGPTを超えるか?驚く実態【後編】

岡 俊輔:中国在住経営者 北京大学MBA23期生

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