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「え!」と思わせるキャッチコピーをつけるコツ 流行は「いい違和感と奥行き」でできている

東洋経済オンライン / 2024年8月27日 17時0分

日本ではAKBが「会いに行けるアイドル」を基軸に、買えば会える『握手券』や自分も参加できる『総選挙』というストーリーでファンの心を摑んだし、木村拓哉さんがドラマの撮影で着るとそのジャケットの売上が伸び、世界に数百台しかない吊り編み機で1時間に1mのスピードで丁寧に編み上げた極上のスウェットと聞けば飛ぶように売れる。

それは立ち止まらせる力のある「違和感」と引き込まれる「奥行き」があり、結果的に「欲しくなり、話したくなる」からだ。

今や全米No.1 の靴流通メーカーとなったZapposのストーリーもすごい。まず「何度でも返品OK」は当時のD2Cでは異例だったし、亡くなった母の靴の返品に対し「お悔やみの花束を贈る」という神対応のカスタマーサービスも大評判となった。

リピート率75 %という奇跡の数字もこれらのストーリーが拡散した効果だ。

ストーリーとは商品やサービスに興味が生まれ、手にしたい衝動に駆られ、手にした時に語りたくなるような物語すべてを指す。そこに定型はなく、時代によってもブランドによっても変化する。

今や世の中は多種多様なカタチのストーリーで溢れ、その中で僕たちは生きている。まさにモノを売るのではなく、モノがたりを売る時代―それを意識するか否かで仕事は大きく変わるだろう。

「欲しくなり、話したくなるモノがたり」があると、仕事は広がり商品は売れる。

小西 利行:POOL inc.Founder、コピーライター、クリエイティブ・ディレクター

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