「完璧な年下妻」と結ばれた彼が別れを選んだ理由 2つの離婚例で見る「夫婦にとって大切なもの」
東洋経済オンライン / 2024年8月29日 13時0分
最近は、再婚を希望し、婚活をスタートさせる人も増えている。
先日面談にきた2人の男性もバツイチ。離婚の理由だが、1人は家事を完璧にこなそうとする妻に息苦しくなった。もう1人は、子どもの教育には熱心だが、家事を手抜きする妻に不満がつのり、妻を愛せなくなった。
仲人をしながら婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、婚活事情をさまざまなテーマ別に考えていく連載。今回は、2人の男性が離婚した理由を掘り下げながら、結婚生活にとって何が大切なのかを考えたい。
疲れていても完璧でいたい
しずお(45歳、仮名)は、40歳のときにある結婚相談所に登録をし、2つ下のまりこ(仮名)と結婚したが、結婚生活は4年で終焉した。その理由がこうだった。
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「元妻は、とても責任感が強い完璧主義者でした。家事や仕事を誰よりもきちんとするタイプ。会社での評価も高く、役職にもついていました。当時僕は、結婚したら子どもを授かることを望んでいたので、しっかり者の彼女なら、きっといいお母さんになるだろうと思っていたんです」
ところが、一緒に生活を始めてみると、完璧主義の彼女の性格が、だんだんと息苦しく感じるようになっていった。
「彼女が残業をして帰ってきたときには、顔がげっそりしていて、疲れているのがわかった。だけど、そんなときも家事を完璧にやろうとする。食材を冷蔵庫から取り出して夕食の支度に取り掛かるのだけれど、明らかに不機嫌。ご飯を食べるときもツンツンしていて、会話の受け答えにもトゲがあった」
そんな不機嫌な夕食を囲んだある日、先に食べ終えたしずおが、自分の食器を食洗機に入れながら言った。
「忙しいときは、買ってきた惣菜でも僕はいいよ。LINEで連絡をくれたら、僕がコンビニで弁当を買って帰るし、なんなら1食くらいカップラーメンでもいいじゃないか」
この言葉を聞き終えたまりこは、鬼の形相になり、ヒステリックに叫んだ。
「私は一生懸命にやっているのに、その言い草は何?」
そして、まだ食べていた食事を中断し、おいおい泣き出して、部屋に引きこもってしまった。
しずおは、筆者に言った。
「会社の仕事が忙しいときほど、家でヒステリックになるし、突然キレる。その傾向があるとわかってからは、会社から帰ってきてツンツンしながら家事をしたり、料理をしたりする彼女とは、なるべく言葉を交わさないようにしました」
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