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「強い意志」が長続きしないのには"理由"があった 科学的に証明された「我慢は禁物」から言える事

東洋経済オンライン / 2024年8月30日 18時0分

習慣化に「頑張る」は禁物です(写真:EKAKI/PIXTA)

続けたくても、続かない。健康のため、ダイエットのため、自己研鑽のために、何か新しいことを始めようと試みるものの、長続きしない。そんな経験を持つ方は多いでしょう。

でも、大丈夫です。あきらめる必要はありません。なぜなら、それはただ単に「潜在意識を味方につける」方法をとっていないから。最新の研究データとコーチングの理論を応用し、潜在意識をコントロールすれば、誰でも簡単に習慣を身につけることができます。そして、なりたい理想の自分に変われるのです。

コーチングを活用した独創的な手法で企業の人材育成・組織開発のサポートを行う三浦将氏の新刊『改訂新版 自分を変える習慣力』をもとに、仕事や人生を変える習慣化の方法を3回にわたり解説します(今回は2回目)。

科学が証明した「頑張るは禁物」

一般に、習慣を身に付けようとするときに、その成功率はあまり高くありません。

【図で見る】何かを習慣化するためには「ティッピングポイント(成長曲線)」がカギとなる

「今回は絶対禁煙する」と言って、しばらくすると、喫煙所でタバコを吸いながら、「そんなこと言ったっけ?」というような言動・行動を繰り返す人がなんと多いことか。

ダイエットすると宣言して、リバウンドなしに成功する人のなんと少ないことか。

仕事がかなりできる人でさえ、ちょっとした習慣を作ることに成功しない。実はこれ、習慣化にあたり、意志の力で頑張り過ぎたり、我慢をしたり、無理をしたりすることが原因です。

ここで強調したいのは、「意志の力は消耗する」という事実です。

つまり、意志の力で何とかやり続けようとするには、限界があるということ。さらには、意志の力が消耗すると、パフォーマンスが下がっていくということです。

フロリダ州立大学社会心理学部のロイ・バウマイスター教授が、ある実験によってこのことを明らかにしました。実験は以下のようなものでした。

教授は、学生を2つのグループに分け、それぞれのグループの前に焼きたてのチョコレートチップ入りのクッキーを置きました。1つのグループにはこのクッキーを食べることを許可し、もう1つのグループには、我慢することを強要しました。

そして、両方のグループに、難しいパズルを完成させるよう指示を出しました。

結果はどうなったかというと、クッキーを食べたグループが平均してより長くパズルに取り組めたのに対し、我慢させられたグループは、パズルへの挑戦を投げ出した学生が多くいたそうです。

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