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1日10万個製造「京都おたべ工場」内部の凄い光景 意外と知らない八ツ橋の歴史と工場見学の内容

東洋経済オンライン / 2024年8月30日 10時0分

新型コロナの影響でしばらくの間休止していたが、2024年5月から再開された。

「目の前で作られている様子を見たあとに食べる特別感」と、「工場に来たからこそ味わえる出来たて食感」で、お腹も心も満たされる。

ちなみに、おたべ本館では、おたべの手作り体験を楽しむこともできる(別途有料・事前予約制)。

「おてがるおたべ体験」(所要時間30分)では、生八つ橋の生地にあんこを包む体験ができる。空き次第では、当日すぐに体験可能。年齢制限がないため、小さな子どもも参加できる。1人800円で、3つのおたべが貰えるうれしいお土産付きだ。

より本格的なおたべ作り体験コース、「おたべ体験道場」もある。小学校5年生以上が対象年齢で、生八つ橋の生地作りから、三角形のおたべに仕上げる工程まで、本格的な手作り体験が楽しめる(所要時間は1時間ほど)。こちらは事前の予約が必要だ。1人1200円で、「おたべ」の原料にも使われている福井県の瓜割の滝のお水1本(500ml)が貰える。

「おたべ本館」の1階には売店もある。

八ッ橋や生八つ橋のおたべはもちろん、焼き菓子などを含む約50種類の商品が販売されている。

意外に人気な「本館スフレサンド」

売れ筋はにっきと抹茶のおたべだが、夏の時期(5月上旬~8月末頃)には、わらび餅仕立てのぷるぷるとした「夏のおたべ」が販売される。

さらには、意外な人気洋菓子商品も。「本館スフレサンド」は、しっとりとした軽い食感のスフレ生地に、やさしい酸味のチーズクリームをサンドした生菓子。おたべ本館でしか手に入れられない商品だが、常連客や、従業員の中にもファンが多い人気商品だそうだ。「おたべ本館」なのに、ここだけの限定商品が、洋菓子の「本館スフレサンド」というのも面白い。

最近では、より多くの人に楽しんでもらえるよう、さまざまな企画も実施。2024年8月には、普段は入ることができない製造現場の内部や、パティシエから直接教わるお菓子作り体験など、ユニークな企画を数々実施し、来場者にも好評だったようだ。広報の松本さんによると、また同様のイベントの開催も検討しているという。

一味違う京都観光を楽しめる

元々は、地元の人たちに楽しんでもらいたいと始めた工場見学。今では全国各地から多くの人が訪れるようになった。

「来館者は、コロナ禍前を上回る堅調な状態です。以前はバスツアーで立ち寄られる比較的年齢層の高い団体のお客様が多かったのですが、コロナの影響でバスが減少したこともあり、グループ単位での修学旅行や、一般の乗用車で来店されるファミリー層が目立つようになってきました。atelier京ばあむ(京ばあむの工場)と一緒に楽しまれる方も多く、お客様の年齢層が広くなった印象です」(松本さん)

今後の目標は、外国人観光客にも沢山訪れてもらうこと。清水寺や嵐山などの京都の人気観光スポットとは異なり、おたべ本館のエリアは外国人観光客が比較的少ない。外国人観光客も楽しめるプログラムを考えているという。

これから紅葉が美しくなる京都。お寺巡りもいいが、おたべの工場見学で、一味違う京都観光を楽しんでみてはいかがだろうか。

【そのほかの写真も見る】出来立てのおたべが次々と流れてくる、工場内部をのぞいてみよう

工場見学の注意事項

・営業時間内であっても、時間帯や製造の都合により工場の稼働が終了していることがあります。また、まれに試食を提供していない場合もあります。

・団体で来館する場合は、バスの駐車台数に限りがあるため、事前に問い合わせる必要があります。

丹羽 桃子:工場見学マニア・ライター

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