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「高校野球マンガ」50年の大変化に納得の理由 「プレイボール」「おおきく振りかぶって」そして令和は?

東洋経済オンライン / 2024年9月1日 13時0分

自ら坊主頭にして気合を入れ、やる気満々のジロー。ところが、進学校でもあるサガユリ野球部の練習時間は、なんと平日50分、土日は一日使えるものの月曜は休みという拍子抜けするものだった。

そんなぬるい練習では甲子園なんて絶対無理じゃん、とジローは落胆。しかし、初練習で見せつけられた先輩たちの身体能力の高さに度肝を抜かれる。そこにはジローの根性論的野球観が覆される世界があった。

「重要なのは練習時間じゃない。練習の質なんだよ」と言う監督がめざすのは、パワーと瞬発力でねじ伏せる野球。部員は全員がピッチャー経験者で、「ピッチャーをやらないヤツも全員150㎞/hを投げられるようにさせる」というのが監督の方針だ。それがどういう意味を持つかは本編でご確認いただきたいが、ジローならずとも「なるほど」と目からウロコが落ちるはずだ。

練習は当然、合理性重視。球速やベースランニングのタイムなどの数字をアップさせることをモチベーションにつなげる。筋力はもちろん柔軟性や野球に必要な動きを身につけることも重要だし、トレーニングと同様に栄養管理も大事。水分補給をこまめに行うのは当然であり、休息も欠かせない。故障の原因となる無理な特訓など論外である。

とはいえ、甲子園常連校はそうした合理的トレーニングに加え、技術向上のための反復練習も怠りない。そもそも選手層や個々の能力からして差がある。そんな超高校生級ぞろいの相手に、限られた練習時間でいかに対抗していくのか。

乙坂監督の“革命理論”は、野球に限らずビジネスの世界にも通用しそう。いまだ昭和の価値観に縛られている指導者(管理職)にこそ読んでほしい。

南 信長:マンガ解説者

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