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台湾政界の「変人」が引き起こした一大醜聞の中身 政治とカネの問題が繰り返される台湾政治の暗部

東洋経済オンライン / 2024年9月3日 9時40分

苗博雅氏は「ひまわり学生運動以降、二大政党とは一線を画した勢力として第3勢力という言葉が台湾政治に定着した。しかし、柯氏はその言葉を巧みに利用し、国民党も民進党もできないようなこと職をやってのけたのだ。もうたくさんだ」。

ちなみに逮捕前、一部メディアでは柯氏は台中市長選に打って出る可能性があると伝えられていた。現職の盧秀燕市長は、国民党にとって次期総統選での最有力候補と言われており、仮に打撃を与えられたら民進党に恩を売ることができる。

また、台中市は比較的若年層が多いとされる新しい都市であり、若年層に人気がある柯氏にとっては選挙を戦いやすいと考えられていたからだ。

一方で、民進党が徹底して非難しているのに比べ、国民党は党としては目立った動きを示していない。民衆党勢力の取り込みを狙っているのではないかとの分析もある。

しかし当局の捜査が複数の事件に及んでおり、イメージは最悪の状況にある。ここから挽回するのは至難の業というほかないだろう。

また、今後の展開によっては台湾政治史上、1、2を争うほどの汚職事件になる可能性もある。

高橋 正成:ジャーナリスト

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