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人前で話すことになったら考えたい「3つの問い」 覚えておくと便利なフレーズ「THE POWER OF ○○」

東洋経済オンライン / 2024年9月5日 15時0分

「プレゼンテーション」の語源は英語の「present」といわれています。動詞では「提示する」「示す」という意味です。名詞では「贈り物」。そのためプレゼンのコツは、贈り物をするように伝えることだともいわれます。「プレゼンはプレゼント」なのです。

それなのに人前で話すことが決まったら、「自分は何を話せるか」ということを考えはじめる方が少なくありません。

自分が話したいこと、話せることを一方的に話すだけでは「伝わる人」とはいえません。あくまで相手が主役であることを覚えておきましょう。

② メインメッセージは何か?

せっかく一生懸命に伝えても、相手が内容を覚えていなければ意味がありません。トップリーダーは話を聞かせるだけでなく、その内容を相手の記憶に刻み込ませることができます。そのためには、コア(中核)となる「メインメッセージ」を明確にする必要があります。

プレゼンで最も伝えたい内容を「メインメッセージ」としてまとめましょう。メインメッセージがない、またははっきりわからない状態は「結局なにが言いたかったの?」となってしまいます。記憶に残りません。

歴史上、名演説として記憶されているもののほとんどは、メインメッセージによって語り継がれています。マーティン・ルーサー・キング牧師がリンカーン記念堂で人種差別の撤廃を呼びかけた「I Have a Dream」(私には夢がある)が適例でしょう。多くの人はそのスピーチの全文ではなく、「I Have a Dream」というメインメッセージだけを記憶に残しています。

メインメッセージは繰り返すことができるためにも、聞き手が覚えられるためにも、短くする必要があります。

2008年アメリカ大統領選挙でのオバマ候補陣営では「change(1語)」や「Yes we can(3語)」など短い語のメインメッセージを発信しました。聞き手を鼓舞するこの印象的なメインメッセージは、すぐに覚えることができます。演説の節目で聴衆が「Yes we can」と声を上げる場面も見られました。結果、アメリカ史上初のアフリカ系の大統領の誕生となったのはご存じのとおりです。

13文字の名詞のみの組み合わせが記憶に残る

話し方の観点では、「13文字」は一息の長さでもあります。メインメッセージは一息で話すことが原則です。言葉の途中で息継ぎをしてはいけません。メッセージの力が弱まるからです。一般成人の平均では、ヒトが一息で話すことができるのは13文字、5秒程度と言われています。もちろん、あなたが肺活量に自信があるのなら13文字以上に長くしてかまいません。

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