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ホンダ「N-VAN e:」電動化で激変した走りに驚愕 見た目や魅力そのままで中身は別物に進化した

東洋経済オンライン / 2024年9月6日 9時0分

高速周回路では、ゆるいカーブを100km/h程度の車速を維持して走行してみたが、車高の高い軽バンなのに、高速安定性が抜群に良かった。これは、床下にバッテリーを配置したことで、車体の重心が低くなっていることが好影響を生んでいるのだろう。また、N-VAN e:は、タイヤを12インチから13インチに大径化したほか、車両重量増に合わせてサスペンションの設定も最適化。これらの効果もあるのだろう、路面からの突き上げ感や細かい振動なども感じづらく、乗り心地も向上していることが体感できた。

ワインディングでの走り

今回の試乗メニューには、ワインディングを模したコースの走行もあり、コーナリング性能なども体験できた。とくに印象深かったのは、コーナー進入で減速する際、ブレーキペダルを踏んだぶんだけリニアに車速が落ちていく感じだったこと。ガソリン車よりも車両重量が重いわりに、ブレーキの操作性はかなりいい。

なお、N-VAN e:では、これも車両重量増に合わせて、ブレーキを12インチから13インチに大型化するなどで制動力を強化。また、電動サーボブレーキを採用することで、ブレーキペダルの操作に対して自然な減速フィールを味わえる特性としている。これらにより、減速時のコントロール性がかなり良好なのだ。

また、コーナー旋回時は、これも車体の低重心化による恩恵か、車体がコーナー外側に傾くロール現象も少ない感じで、ガソリン車以上に安定した旋回性能を体感できた。そして、コーナー出口でアクセルを踏み込むと、EVならではのスムーズで心地よい加速感。荷物搬送などがメインの軽商用バンなのに、どこかスポーツセダン的なテイストさえ感じられたのが意外だった。

ただし、比較的速度の低い領域では、ガソリン車と比較すると、ややハンドルが重い印象もあった。例えば、細い路地などでハンドルを左右に切り替えす際や、低速でUターンをするときなどだ。これは、おそらく、タイヤ外径の違いによるものだろう。ガソリン車が12インチなのに対し、N-VAN e:は13インチと大径化しているため、低速走行時には、どうしてもハンドルをやや重く感じやすい。こうした点も慣れの問題かもしれないが、都市部などを軽快に走るという点では、ガソリン車のほうが優れているかもしれない。

ライバルに比べて長い航続距離

N-VAN e:は、当然ながら、BEVならではの高い静粛性も特徴だ。とくに夜間などに住宅街などを走る際には、あまり気を遣わずに走れる点もいい。その静かな走りは、軽商用バンながら、どこか高級かつ上質な乗り味さえ感じさせてくれる。

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