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相川七瀬「私が長いトンネルを抜け出たきっかけ」 「あらゆる面で自分の未来を見失っていた」

東洋経済オンライン / 2024年9月8日 13時20分

それまでの私は、「仕事とプライベートは分けています。玄関のドアを開けた瞬間に相川七瀬になります」なんてカッコつけてたんですけどね。今は公私の境界線はありません。ステージに上がる直前に、楽屋で息子から「明日、提出しなきゃいけない書類が……」なんていうこともしばしば(笑)。でも、境界線をなくしたら、気負いもなくなって、どちらも自然体でいられるようになったんです。

――大きな転機ですね。

いい意味での諦めも肝心なんだなと思います。どの世界にいても同じだと思いますが、他人と張り合うことに意味がないように、昔の自分を追いかけるのもエネルギーを浪費するだけ。過去はもう停止している時間で、新しい自分だからこそできる可能性は無限なんですよね。だから今は、自分をアップデートさせていくことを楽しんでいます。

「やってみたいこと」を諦めたくない

――心のままに変化・アップデートした結果が、大学進学だったんですね。

40代で大学に入学して卒業して、まだまだ私はやれるんだという自信がつきました。それから、人生で初めて、「全部欲しい!」って心から思えたんです。それまではどこかで夢は1つにしなければならないと思っていました。でも40代後半になって、人生は意外と短いのかもしれないと感じ始めて、「何でもやってみたらいいじゃない」「中途半端でもいいじゃない」って自分の「やってみたいこと」を諦めたくないという気持ちになっています。

――50歳を目前にして健やかな野心が育っている!

別に不完全だっていいんですよね。誰かの目や評価を気にして可能性の芽を摘んでしまうのではなく、失敗してもいいから行動して挑戦していきたいなと思っています。

――具体的にはどんなことに挑戦していきたいですか?

やっぱり歌い続けたい。ライブでは原曲のキーのままで歌い続けられるような歌唱力を保ちたいし、それを支える体力づくりを可能な限りやりたい思ってます。

また、春から大学院に進学したので、2012年から関わってきている赤米神事に関する、知識や学びの蓄積を自分にしかできない研究として、論文化すること。これは、50代からの大きな挑戦です。

大学院では挫折ばかりの日々ですが、みんな最初から完璧ではない。平等にみんな手探りの状態からスタートして歩んでいる。だから、未来を必要以上に恐れずに、自分らしく50代を進んで行けたらいいなと思っています。

芳麗:文筆家、インタビュアー

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