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日本での成功を生んだ、外国名画の「絶妙な邦題」 「ランボー」の原題は直訳すると「最初の血」

東洋経済オンライン / 2024年9月10日 16時0分

邦画の制作費はハリウッドなどと比較して低水準です。国内経済の影響も色濃く受けますから、低迷期であれば制作費も連動して縮小傾向になります。

ロバート・ゼメキス監督の「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1994)のオープニングに、開いた本の中からひとひらの羽根が舞い上がるCGのシーンがありますが、北野武監督はインタビューで、「あの羽根のシーンだけで自分の映画が1本撮れる」と話していました。日米の環境の違いを象徴するような発言です。

ハリウッドのビッグバジェット・ムービー(大作映画)は約1億ドル以上(約140億円以上。ここでは1ドル140円で換算します)の作品を指しますが、邦画は1億円未満がほとんどです。10億円超の映画は年間数本しか存在しません。アメリカでは、学生映画でも100万ドル(約1億4000万円)の制作費が標準です。

インディーズの世界にはインディペンデント・スピリット賞があり、メジャー映画会社以外の会社が制作した作品を対象にしていますが、広告宣伝費などを除いた直接制作費2000万ドル以下(約28億円以下)の作品が基準になっています。アメリカでは28億円以下の制作費の作品がインディペンデント(自主制作)映画なのです。

このように映画の制作環境には差があります。邦画の制作費は低く抑えられているので、映画監督の収入も必然的に少なくなってしまうのです。

コトブキツカサ:映画パーソナリティ、エンタメ評論家

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