早慶で「サークルに青春を捧げた男」驚きの20年後 早稲田実業中退→大検→経産省の官僚、そして・・・
東洋経済オンライン / 2024年9月11日 13時0分
「学校ではずっと劣等生でしたが、ここには居場所がありました」
1990年代から2000年代初頭に盛り上がったイベントサークル、通称”イベサー“。
難関中高一貫校に合格し、そのままエリートコースを進むはずが高校中退。その後、大検で有名私大に入学、若くして司法試験にも合格するものの、一転、進路を変更。経済産業省に入省し官僚となるも退職、また違う道を歩む依田俊一さん(30代)。
彼が、それでも後悔はないと語るイベサーでの活動とはなにか。その後の人生への影響、そしてそれらから学んだこととは――。
早稲田実業に中学で合格するものの・・・
ベージュのスーツを着て爽やかに待ち合わせ場所に現れた弁護士の依田さん。休日はゴルフやジムでトレーニング、映画鑑賞など、外に出てアクティブに活動することが好きだという。また、海外旅行も趣味で、今まで訪れた国はインド、タイ、ジャカルタ、ポーランドなど多数にのぼり、コロナ禍前は年2回程度海外に足を運んでいたそうだ。
【写真】イベサー時代とは全く違った雰囲気の、現在の依田俊一さん(30代)
現在は弁護士をしながら投資ファンドの社員として、投資先企業の役員としても活躍中。
そんな依田さんはここに至るまで、紆余曲折、アップダウンの激しい人生を歩んできた。
中学受験では早稲田大学の付属、難関・早稲田実業に合格。エリートコース一直線、順風満帆のように見えるが、実情は想像と違ったという。
猛勉強して入った中学は、1年生の6月頃にはつらいと感じた。
【画像4枚】早稲田・慶応にもたくさんいた「ギャル男」・・・日焼けした肌に茶髪ピアス姿がはまっている依田さん
「学校の授業についていけませんでした。中学に入るまでそれなりに勉強できるほうだと思っていましたが、テストの結果も散々で……。部活は野球部に入りましたがここでもついていけず、入部して3、4カ月で退部しました。当時の友達とは今でもいい関係が続いてますし、あのとき出会えたことは人生の宝だと思います。でも、折り合いの悪い先生もいましたし、学校に関してはまったく楽しくなかったです」
元々、好きか嫌いかがハッキリしている性格で、勉強ができないと自覚した途端、学習に対する意欲を無くしてしまった。気づけば劣等生として扱われ、成績は1学年200人中下から3番目。当初、中学から付属の高校には99%以上進学できると聞いて入学したが、本当にスレスレのラインでなんとか高校進学できることになった。
高校1年で「イベサー」にハマる
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