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ホスピス医が語る「人生最後の日」に人が望むもの 「この世を去る」前に気持ちの変化が訪れる

東洋経済オンライン / 2024年9月15日 16時0分

実際、病院にいたときと同じ薬を飲んでおり、病状にも変化がないにもかかわらず、家に帰るだけで表情がガラリと明るくなるという方は少なくありません。たとえ一時帰宅であっても、「やっぱり、家はいいね」と言うのです。

一方で、在宅よりも病院のほうが向いている人もいます。病気に対する不安感が強く、呼べばすぐに看護師や医師が来てくれることに安心する人は、病院で過ごすほうが精神的にも安定するかもしれません。

また、「1人でトイレに行けなくなったら、病院でも施設でもいいから入りたい」という患者さんもいます。「家族に下の世話をさせるのは申し訳ない」と思う人は、そのほうが安心して過ごせるでしょう。

人生の最後をどこでどのようにして迎えたいか。それは人によって異なります。しかしいずれにせよ、必要な設備が整備され、人材が育成され、すべての人が、その人が望むかたちで、穏やかな気持ちで人生最後のときを過ごせるような世の中であってほしい。私はそう願っています。

小澤 竹俊:医師

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