通行無料も「トイレは有料」それどこの高速道路? ドイツ・オーストリア驚きの高速道路最前線
東洋経済オンライン / 2024年9月16日 11時0分
通行料金を支払えば、途中のサービスエリアやパーキングエリアのトイレなどは無料で使えるのが、日本の高速道路である。しかし、世界に目を向ければ、そのシステムが“当たり前”でない場合もある。
【写真】速度無制限の区間もあるドイツのアウトバーンとオーストリアの高速道路を2000kmにわたり走行した
この8月、ドイツ、オーストリア、チェコの高速道路をめぐる機会を得た。そこで、今回の旅を通じて得た、現地の高速道路事情をお伝えしたい。
ドイツの高速道路については、通行料や制限速度などへの関心が高く、ネット上でもさまざまな記事が上がっているので、サービスエリアや標識などあまり取り上げられないテーマを含めて紹介する。
今回の旅は、ウィーン国際空港のレンタカーオフィスが出発地。ここで、フォルクスワーゲンの代表車種である「ゴルフ」のワゴン「ゴルフ ヴァリアント」を借り、1週間、オーストリア中西部(グラーツ、ザルツブルク、ヴァッハウ渓谷)、ドイツ東南部(アウクスブルク、レーゲンスブルク、ケムニッツ)、チェコ西部(カルロビ・バリ、ピルゼン)をひと筆書きで、およそ2200km走行した。
有料化が進むアウトバーン
ドイツの高速道路、いわゆるアウトバーンの通行料が「無料」であることはよく知られている。しかし、それは普通車の話で、大型トラックは12トン以上の場合、1995年から有料となり、2015年には7.5トン以上に引き下げられた。
今回、現地に行ってみると、標識には「3.5トン」以上に料金がかかると書かれているのに気がついた。
調べてみると、今年7月からさらに有料となる対象が、3.5トン以上へとさらに引き下げられたとのことである。
オーストリアからドイツに入る国境には、そのことが大きく標識に書かれており、対象のクルマは別のレーンに入るよう誘導されていた。
【写真】SA/PAの内部も!ドイツとオーストリアの高速道路をもっと見る
1990年の東西統一以降、ドイツは旧東欧地域と西ヨーロッパを結ぶ物流の回廊の役割を担うようになり、アウトバーンは大型車がひっきりなしに行き交う「トレーラー街道」となった。
当然、道路の傷みも早いため、税金で運営されるアウトバーンは、維持管理費の一部を大型車に求めるようになった。これが大型車有料化の背景である。
ちなみに、オーストリアの高速道路は有料で、小型車は利用日数に合わせたシールを購入し、クルマのフロントガラスに貼る「ビネット」方式。近年は、あらかじめ車両を登録する「デジタルビネット」もある。
ドイツとオーストリアのSA/PA事情
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