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あの石神秀幸が「麻辣湯」チェーンを営む深い理由 中国のローカルフードを、なぜ手掛けるように?

東洋経済オンライン / 2024年9月16日 10時0分

急拡大中の「七宝麻辣湯」を手掛ける石神秀幸氏。今まであまり知られてこなかった、セカンドキャリアについて語ってもらった(筆者撮影)

麻辣湯(マーラータン)。中国で親しまれている春雨や野菜などの具材を煮込んだスープのことである。発祥は四川省と言われているが、現在は中国全土はもとより世界中に広がっている。

【画像10枚】トッピング3品+春雨で925円! 石神さんが手掛ける「麻辣湯」チェーンはこんな感じ

味や製法もお店によって千差万別だが、スープに“麻(マー)”と表現される、ビリビリと痺れる辛さをもたらすスパイス「花椒」と、ピリ辛を意味する“辣(ラー)”をもたらす唐辛子を使う。薬膳スパイスがたっぷり入るのも特徴だ。17日のTBS系「マツコの知らない世界」でも取り上げられるなど、最近、人気を集めている。

火付け役は意外なあの人!

日本では「七宝麻辣湯」というお店が火付け役で、都内を中心に人気が広がっている。なんとこのお店を手掛けるのはフードライター、飲食コンサルタントとして活躍するあの石神秀幸さんだ。

【画像10枚】「体に優しい」「トッピングも辛さも自由自在」…。「神の舌」を持つ男・石神秀幸が手掛ける「麻辣湯」チェーンはこんな感じ

石神さんが各地を食べ歩く中で出合った「麻辣湯」を日本に持ち込んだのだ。

石神さんに対し、「最近テレビで見かけないなあ……」と感じていた読者もいるかもしれないが、ここ十数年は、ずっと麻辣湯に向き合っており、今や専門チェーンを営むまでになっていたのだ。

そんな石神さんのこれまでの人生と、セカンドキャリアについて伺った。

グルメ漫画との出合い

石神さんの食べ歩きのきっかけは、小学生の頃に読んだ漫画『美味しんぼ』。

『美味しんぼ』を読んで料理に興味を持った石神さんは、中学時代から一人で食べ歩きを始めた。アルバイトをしてお金を稼いで、ガイドブックを片手にそば、洋食、ラーメン、カレー、スイーツなど名店と呼ばれるお店を食べ歩いた。

当時から意図的に食べるという行動をしてきた石神さんは、その料理の中に何が入っているか、塩分量はどれぐらいかなど、料理の味を見て感じる力がおのずとついていった。

高校時代からは飲食店でアルバイトをしていたが、自分が料理人になりたいと思ったことはなかったそうだ。その後の活躍は推して知るべしで、いつしか石神さんは「神の舌を持つ男」と呼ばれるようになっていた。

飲食店のプロデュースやコンサルティングをやる中で、2004年、旅行先のシンガポールでとある食べ物と運命的な出合いをする。「麻辣湯」である。

好きな具材と辛さを選んで、たっぷりの野菜が美味しく食べられる麻辣湯との出合いは石神さんにとって衝撃的なものだったという。

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