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あの石神秀幸が「麻辣湯」チェーンを営む深い理由 中国のローカルフードを、なぜ手掛けるように?

東洋経済オンライン / 2024年9月16日 10時0分

現在は16店舗を展開中だ。

店舗が増えるとオペレーションを簡略化していくのが一般的だが、「七宝麻辣湯」は店を増やせば増やすほど手間をかける流れになっている。味が落ちることは絶対にやらないポリシーで、店舗で必ずスープを炊くようにしている。

逆に、味に関係ない部分については徹底的に合理化する。直営店においてはコロナが始まる前の2019年から完全キャッシュレス化している。常に美味しくしていくために、店舗オペレーションについては仕組み化をしていき、味を徹底的に追求するための、のびしろを作っていくのである。

卓上のニンニクやショウガも業務用を使わず店で手切りして提供している。各店独自のオリジナルメニューの開発にも積極的だ。

現在は東京と千葉のみだが今後は全国展開を狙っている。これまでは繁華街を中心に広げてきたが、麻辣湯の認知拡大とともに今後はロードサイドも視野に入れて店舗を探していく。

「まだ麻辣湯が荒削りな時代に出合ったからこそ、ここまで探求心に火が付いたんだと思います。他にも日本に持ってきたい海外の料理はありましたが、麻辣湯に夢中になりすぎました。時間は有限でやれることは限られているので、今は麻辣湯に全力投球しています。

本当に奥が深い料理で、いまだにまだまだ可能性を感じています。アイデアが次から次へと湧いてくるので都度試してはさらに美味しくしていきたいと思います」(石神さん)

人気のトッピングは野菜類、きのこ、パクチー、モッツァレラチーズなど。石神さんのオススメはメカブとフー玉(揚げたお麩)だ。

商品にこだわり、「まもなく販売開始」から2~3年経過

今年からは自宅で楽しめる麻辣湯「おうちでチーパオ」の販売をスタートした。

なんとこの商品は発売まで18年もかかっている。オープン当初から発売する予定はあったが、なかなか着手できず、コロナ禍の時短営業の頃に開発した。

Instagramで「まもなく販売開始」と書いたものの、そこから納得のいく商品ができるまでさらに2~3年もかかってしまった。お取り寄せ商品は冷凍・冷蔵のものが多く、買っておいてもすぐに冷蔵庫がパンパンになってしまうので、常温で半年以上保存できるものを開発し、こちらも人気だ。

「神の舌」を持つ、石神さんをこれだけ虜にした麻辣湯。これからさらに火が付き、日本中にブームが起こることは間違いない。

井手隊長:ラーメンライター/ミュージシャン

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