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今「仕事を掛け持ちしない」のはリスクでしかない 安定した収入があれば新しいことを始められる

東洋経済オンライン / 2024年9月18日 17時0分

AIによって、今ある仕事が次々となくなることが予想されているなかで、複数の仕事を持たないことは、そもそもリスクでしかありません。

みなさんの子ども世代はもちろん、今、成功しているみなさんも、いくつもの異なることをどんどんやっていきましょう。やってみて合わなければやめればいいだけの話なので、躊躇する必要なし。柔軟になんでも挑戦してみましょう。

私自身、複数の仕事を持つという掛け算の仕事をしている1人です。

私は幼少期の10年間を、父親の仕事の都合でスペインのマドリードで過ごし、11歳のときに日本に戻りました。そして日を重ねるごとに、私のなかで育っていった強い思いが2つありました。

1つは、日本の教育に携わりたいということ。

スペインから帰って、私は日本の教育制度の素晴らしさを痛感しました。日本人は子どもでも礼儀正しく、ほぼすべての人が読み書きができます。これは、スペインでは考えられないことでした。

それなのに日本人は、どこか自信なげで、世界においても主体性を示せないでいることが残念でした。私は、グローバルに活躍できる子どもたちの成長を手助けしたいと考えるようになりました。

もう1つ、サッカーまみれで育ったスペイン時代の知識と人脈を生かし、日本人選手と世界のサッカー界の架け橋になりたいという思いがありました。

私は、2つのどちらかを選択するのではなく、どちらも実現しました。

今は、塾経営の仕事とスポーツ選手のマネージメントの仕事を通し、さまざまな世代のさまざまな状況に置かれた若者たちを見ており、それぞれの親とも交流しています。

そこでは、一方の仕事で得た経験が、他方の仕事に生きることが多々あります。まさに相乗効果で、掛け算のビジネスが成り立っているのです。また、仕事が2つあることで、どちらかがダメになっても無収入にはならないという安心感も持てています。

その安心感があることで、ほかの仕事も始めてみようかという余裕も生まれます。実際に、3つ目の仕事として焼き鳥店を始めようかと考えています。

「変化に弱い」こともリスクに

だって、自分の3年後なんてわかりません。塾経営もサッカーの仕事も絶対に続いているという確信はまったくありません。もしかしたら、3年後には焼き鳥店のチェーンをやっているかもしれません。

これは、私に限ったことではなく、周囲にも同様の生き方を模索している人がたくさんいます。なかでも、30代くらいで転職を重ねている人たちには、まさに「掛け算の転職」をしているケースが多々見受けられます。

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