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発売2年「現行クラウン」は誰が買っているか? クロスオーバー/スポーツ/セダンを先代と比較

東洋経済オンライン / 2024年9月18日 10時0分

まずは気に入った点の結果を紹介する。

クラウンに限らず、どの車種でも言えることだが「スタイルや外観」は全般的に高くなっている。そもそも、見た目が気に入らないクルマを買わないから当然であるが、その中でもスポーツの95%は突出している。

16代目クラウンとして先に登場した非セダンタイプのクロスオーバーより20ポイント以上高い点も興味深い。それだけスポーツのエクステリアは好評なのである。一方「室内の広さ」では、スポーツの満足度は低く、狭いと感じられているようだ。

スポーツは、クロスオーバーに比べて全幅は40mm広いが(スポーツ:1880mm、クロスオーバー:1840mm)、全長は210mm短く(スポーツ:4720mm、クロスオーバー:4930mm)、ホイールベースも80mm短い(スポーツ:2770mm、クロスオーバー:2850mm)。デザインを代償に室内、特に後部座席が狭くなっていることは否めない。

最後に「購入車にあてはまるイメージ」を見てみると、共通して「高級」を多く獲得していることがわかる。

「伝統的」のスコアが、15代目から16代目へモデルチェンジしたことを経て減少している一方で、「個性的」が大きく伸びているのも、特徴だ。

「個性的」に加えて「都会的」「先進的」において、スポーツのスコアの高さが目立つ。また「運転を楽しめる」では、スポーティな仕上がりの「RS」も多くの人に想起されていることがわかる。

15代目では、顧客ターゲットの若返りを図った。しかし、それがなかなかうまくいかなかったことは、「15代目クラウン『若返り』の狙いは達成できたのか」で以前示したとおりである。

スポーツ、16代目セダンでは、15代目よりも「若々しい」のスコアが伸びているから、現行型にしてようやく若返りが成功するかもしれない。とはいえ、16代目シリーズの第1弾であるクロスオーバーは、スコアが低く15代目と同じである。

歴代オーナーの代替えと新規開拓の両立はできた

今回は、16代目クラウンシリーズ(クロスオーバー、スポーツ、セダン)それぞれの特徴を、先代の15代目クラウンと比較することで見てきた。ひと口にクラウンと言っても、複数のボディタイプを展開する16代目は、これまでのイメージを刷新する意味を持っており、実際に特徴として表れていることがわかった。

ボディタイプが増えることで選択肢が広がり、今までクラウンに興味がなかった層を取り込めるようになるかもしれない。

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